毒にも薬にもなれない６

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　 翌日、カセキさんと杠ちゃんに呼ばれ私達は船の傍に建てられたテントに集められた。
　 中に入るとテントの中には星空が広がっていて、天井から地球儀がぶら下がっていた。

　「凝りすぎだろテメーら・・・。」

　 千空くんがポツリと呟いた。
　 どうやら千空くんは二人に地球儀の製作を頼んでいたようだが、私の予想通り彼の期待以上、というか予想より斜め上のものが出来上がってしまったようだ。
　 制作者であるカセキさんと杠ちゃんはとても満足げな表情をしている。

　「模型作りもちょっとハマッてきた！」
　「手芸とか石像パズルとか、根本的に地道なの好きなのね杠ちゃん。」
　「いや、重要だぞ目的を可視化させ皆の意思を一つにするためにな！！」
　「なんだこれ、街・・・？？」

　 地球儀の表面にはコーンの街や超合金の街など、いくつかのミニチュアの街が取り付けられていた。

　「超合金が気になるな！！欲しい！」
　「世界中から素材掘り集めんだぞ、ペルセウスに乗ってく数十人なんざで足りるわきゃねえだろが。」
　『つまり、世界中で石像復活させまくって世界各地に新しい街を造る！てこと、かな？あはは・・・壮大すぎるなぁ・・・。』
　「ハ！だが宝島のおかげでもはや復活液は作り放題だ。机上の空論ではない・・・！！」
　「ついに世界７０億人を全員助け出すんだなー！！？」
　「あ゛ーそうだ、全員で作る！それぞれの街で掘って作って集めたら・・・。」

　 皆でテントから出て空を見上げた。
　 ゲンくんが紙で作ったロケットを飛ばした。

　 全ての材料が揃えば、地球も再び翔び出せる・・・。
　 その未来はもう、決して遠くない未来にまで来ているんだ。




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