１６３ ページ14
・
次の日、私達は島の石像たちを次々と復活させていった。
松風さんと同じように島周辺に沈んでいた石像も皆復活させるから、食糧問題などのため皆一気に、は難しいけれど・・・それでも全員復活は時間の問題だろう。
「おお・・・あの忌まわしい石化がみるみる解けていく！げに面妖な・・・。」
「でしょぉぉすごいでしょぉぉ。」
「なぜ銀狼貴様がドヤ顔なんだ。」
『あはは・・・。』
「感服仕りました。これが科学という妖術！忌まわしい石化装置が天から降ってきたあの時にこれさえあれば。」
「おぅ、その降ってきたっつぅ石化装置他にも残ってねえのかよ？」
「頭首様が全て破壊させました。賊の持っていた一つを除いて。」
「そのラス１がこれね。」
ゲンくんが私の腰に提げていた石化装置が入った巾着袋を見た。
「石片さえ揃ってりゃ復活すんだ、とっとと全員叩き起こして出航すんぞ！！」
全員・・・。
ソユーズくんを見れば、彼は頭首像がある屋形で父を眺めていた。
「敵の兵士も起こすのぉ大丈夫！？」
「フゥンなんの問題もないだろう。」
龍水くんがなんの戸惑いも無く石化した兵士たちに復活液をかけた。
「龍水ちゃんは敵も全員欲しい！の人だもんね。」
『皆イバラに騙されて幻の頭首に仕えていただけだからね・・・。彼らに罪はないよ。』
複数の島の住民が復活し、皆がソユーズくんの元に集まり跪き頭を下げた。
キリサメが代表して口を開く。
「２０年間よくぞご無事で、ソユーズ坊っちゃま、いえ、頭首様・・・！！！」
「悲しいんだよ、ソユーズのパパ体もそこに残ってるのにもうお話もできないなんて・・・。」
『・・・。』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ(プロフ) - コメント失礼します！ネタバレになってしまうので内容は書けませんが、番外編、とても面白いです！これからも弥さんの無理のならない範囲で、更新頑張ってください！影ながらも応援しています！ (2021年4月18日 1時) (
レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
弥(プロフ) - わわわわわさん» 申し訳ありません。番外編のリクエストは受けつけていないんです。また番外編を書く機会があればぜひ書かせていただきます。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 28d3fee7a9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - 番外編のリクエストです。耳攻めされたと羽京がドS化したお願いします。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
