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  再びホワイマンからの同じ通信が入り、その周波が画面に映る。

 「計測の基線長が短すぎて差が見えねえ。」
 「相手は地上や大気圏ってレベルの距離じゃないね。」
 「ん、サッパリだけどどゆこと?敵さんめっっっちゃ遠いってこと??」

  カセキさんが首をかしげた。
  私も隣で同じように首をかしげる。

 「ククク、ところがだ。地球の自転で俺らが動いて数千kmの基線長を確保すりゃなんとか見える。」
 「つまり無限の彼方とかでもない。」
 「めっっちゃ近いってこと??」
 「どっちだよ!?」
 『遠いけど、近くにいる・・・空の上・・・?』

  千空くんと羽京くんはレーダーとにらめっこを始めた。
  これはまた、時間がかかりそうだ。

 (そういえば・・・。)

  私は、いつかの日、2度ほど見かけた夜空の小さな輝きを思い出す。
  ・・・いや、あれが意図的に放たれた光だとは限らないし・・・本当に流星かもしれない。今は別に気にすることでもないだろう。







  夜になり、まだレーダーとにらめっこをしている千空くんと羽京くんに夕飯を持って来た。

 『ごはん持って来たよ、どう?敵の場所わかりそう・・・?』
 「ありがとう聖、今丁度終わったところだよ。」
 『わかったの!?』
 「あ゛ぁ、楽しい逆探知の結果敵の発信源は数10万km上空ってこった。」

  目をぱちくりとさせる。羽京くんを見れば困ったような笑みを浮かべていた。

 『ま、え・・・その距離だと該当するものは一つだけ、なんだけど・・・。』
 「そう、ホワイマンは・・・。」


  月面にいる。


  今まで以上の衝撃の情報に私達は驚愕する。

 『つ、つきって!!ほ、ほんとうに?』
 「月の動きとリンクして動いてる。まあ間違いないね・・・。」

 「ありうるのかそんなことが・・・。」
 「フゥン、無策で放置すればいずれ必ず滅ぼされるぞ。」
 「だがそんな場所では私達には手も足も出ないじゃあないか・・・!!」

 『千空くん?』

  千空くんを見れば、食べ終えた夕飯の皿をテーブルに置き何か思案していた。
  ゲンくんは彼が何を考えているのかわかったのか、顔をひきつらせた。

 「待って待って待っていやもうこれ悪い予感する。たぶ〜ん絶対当たるやつよこれ、この原始のストーンワールドで・・・。」

  千空くんは楽しそうに言い放った。

 「俺らは月に行く!!!!」



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まっちゃ(プロフ) - コメント失礼します!ネタバレになってしまうので内容は書けませんが、番外編、とても面白いです!これからも弥さんの無理のならない範囲で、更新頑張ってください!影ながらも応援しています! (2021年4月18日 1時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わわわわわさん» 申し訳ありません。番外編のリクエストは受けつけていないんです。また番外編を書く機会があればぜひ書かせていただきます。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 28d3fee7a9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - 番外編のリクエストです。耳攻めされたと羽京がドS化したお願いします。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月8日 23時

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