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当たり前のことにゲンは小声でツッコんだ。
「いや何当たり前のこと言っちゃってんのクロムちゃん。
そりゃそうでしょ、コハクちゃんが正体バレてたんだからつるんでたメンツは当然・・・。」
そこで僕らは同時に気付く。
(そうか、だったら・・・)
銀狼もまた侵入者だとバレていたに決まっている。
そんな重要情報握っておいて、イバラに教えなかった。
頭首に、イバラに夜呼ばれた銀狼を・・・侵入者と一対一になる死ぬほど危ない状況をモズは黙って見送った。
つまり、モズはイバラを死んでもいい、もしくは殺そうと思ってる・・・！！
情報のピースが組み上げられジワジワと敵の全貌が見えてきた。
「だったら切り崩すワンチャンあるね♪誰が・・・。」
ゲンを僕らは期待を込めた目でじっと見つめた。
「だ・よ・ね〜。」
ゲンはため息をつくと、いつもの悪い笑みを浮かべモズに話しかけた。
「ね〜え、ちょーっとだけ！ちょびっとだけ待ってよモズちゃん♪悪い話じゃないのコレ！！
俺たち科学王国とモズちゃんで手ぇ組んじゃうって唆らない・・・？？？」
そう言ってゲンは袖の中に仕込んでいた花びらをあたかも魔法のように舞い上がらせ、さらに千空が試作段階のドローンを飛ばした。
「ど〜お妖術の鳥！？俺らはね、これを自由自在に飛ばせちゃうのよジーマーで！キリサメちゃんの石化武器なんか余裕の空中一発ゲット♪」
ゲンの言葉に千空は小声でツッコんだ。
「ククク自由自在はフカしすぎだ、まだ安定すらしてねえただの竹とんぼだぞ。」
「い〜のよ千空ちゃん、弱い手札をスペードのＡに見せかける。これは取引ゲームの最初の一手目・・・！！」
もしモズと闘いになれば全員殺される。ここはゲンのペラペラの口先にかかってるんだ。
モズの目が飛んだドローンに釘付けになる。その隙にゲンはモズの隣まで移動した。
向かい合って話し合うより並んで一緒の向きで話す方が連帯感が出る。ゲンの心を操るテクニックの一つだ。
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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2021年4月5日 22時) (
レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです！応援しています！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)
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