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 「羽京も復活したんだよー!!」

  暗闇の世界から脱出すれば、まず耳に響いたのはスイカの声だった。

  ここは、洞窟か。

  まわりを見回せば千空、スイカ、ソユーズ、ゲン、龍水、大樹に杠、それからクロムとカセキの姿が目に入る。
  どうやら今いる科学王国のメンバーは僕含めのこの10人らしい。

 (聖は・・・。)

  彼女の姿がない。まだ石化しているのかな。
  石化している間僕らの服は奪われたみたいで、杠が新しい服を作って着せてくれたようだ。
  スイカから紙で作った僕のお気に入りの帽子を受け取りそれを被った。

  千空たちからある程度の状況を説明してもらう。
  あの時僕らの船に石化装置を投げた女、キリサメから石化装置を奪うためカセキたちはドローン製作に勤しんでいる。
  残るは三次元での闘い、ということで僕が起こされたのだろう。

 「あとはなんといっても、情報だね敵の。」
 「はっはー!当然そういうだろうな元ソナーマンの貴様ならば。」
 「ククク安心しやがれ、敵陣にコハクたちが・・・。」
 「待った!」

  千空の話の途中で止める。今、海の中から不自然な音を聞きとった。

 「誰か来る、海中を泳いで・・・。」
 「!!」

  海の方を見れば、現れたのは千空たちと年が変わらない美少女だった。
  アマリリス、と千空は言った。
  どうやらこの島の住民で、千空たちに協力してくれているらしい。

 「みんな・・・コハクちゃんたちが・・・!!!」

  涙を流しながら、彼女はさっき起きたことを僕たちに教える。

  敵の内情を知るため、後宮へ潜入していたコハク、銀狼、アマリリス。そして・・・聖。
  コハクは侵入者だとバレ、モズという男と戦闘・・・銀狼は宰相イバラに刺され致命傷。
  コハクの機転で二人はわざと石化光線を受け、今は石像となって敵の手の元にある。
  死ぬ直前に石化できたなら、銀狼は恐らく無事だろう。

 「・・・聖は・・・。」
 「・・・敵の追っ手が迫ってきて・・・聖は私を逃がすために、囮になって・・・その後はわからないけど、でも、たぶん・・・。」
 「・・・っ。」

  拳を強く握った。
  聖の判断は間違ってはいないと思う。だけど、なんて無茶をするんだ・・・バカ。




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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです!!更新頑張ってください!! (2021年4月5日 22時) (レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです!応援しています! (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年3月30日 1時

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