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「あ〜！？なんだこいつのパワー！！くっそもう少しなのに・・・。」
大樹くんに押さえつけられたオオアラシに私達もようやく追いつく。
「取り上げるんだ石化装置を！！」
「すぐ遠くに投げ捨てなきゃ！！」
ソユーズくんがオオアラシの手を見た。
「・・・も・・・持ってないよなんにも！！どうして・・・。」
『そんなはずない！！』
羽京くんに下ろしてもらいオオアラシの体を調べる。
ない・・・どこにも、石化装置がない・・・！！ハッタリ・・・？いや、そんなはずは。
「どけえええ！！イバラ様が教えてくれたんだよ！！島の真ん中まで行きゃ石化しねえですむって・・・。」
『――――・・・っ！！！！』
オオアラシは間違いなく石化装置を持っている。必ずイバラが彼に持たせたはずだ。
しかし、どこにも石化装置を見つけられない。
外側からは。
「なんて、ことを・・・。」
ならば、石化装置は内側に・・・体の、中に・・・。
ふつふつと腹の底から怒りが湧いてくる。怒りを通り越して涙が出て来た。
イバラ・・・あの男は、どこまで人の道を外せば・・・っ！
オオアラシの体の中から、石化光線が放たれる。
体が徐々に石化していく。
羽京くんがせめて手に入れた情報だけでもと近くにいた千空くんたちにむかって叫んだ。
「石化光線の発動は効果範囲と秒数を声で・・・。」
羽京くんの情報がちゃんと千空くんの耳に届いたかはわからない。
再びあの暗闇が私たちを包む。
この島に来た時と違って今回は効果範囲も桁違いだ。
島から離れて逃げていたイバラ以外、全員石化してしまうだろう。
でも、そうだ、また同じ事だ。
決して絶望はしない。
千空くんはあんなクズに負けるような人じゃない。必ずあの石化光線から逃れる方法を見つけ出したはずだ。
また君に託すのは心苦しいけど・・・でも。
(信じているよ、千空くん！！)
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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2021年4月5日 22時) (
レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです！応援しています！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)
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