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ラボカーを下り、遠くのペルセウスを眺める。
船上では戦士たちが一生懸命帆と長い棒で海底をつついて船を動かしていた。
「ペルセウスのマシン部分は島の連中じゃわかりゃしねえだろうがな。」
「フゥン、水の民だからな。帆船部分は時間をかければ理解できるだろう。」
「でも今、どうしてペルセウスを・・・？」
羽京くんが首をかしげた時だった。
「おら歩けババァ！死にたくなきゃとっとと船乗んだよ！」
声が聞こえ慌てて身を隠し、声のした方を見た。
戦士がぞろぞろと島民を連れてペルセウスに向かっている。
あの連れ出されている島民の人達の顔、覚えてる。選抜のときに見た。
「私の集落のみんな・・・！？」
『もしかして選抜のとき集落に私達がいたから、連行されて？』
「いや、おそらくは島民全てをペルセウスに集めている。」
「！？なんでそんなこと・・・。」
「つまり僕らにはもう、どこにも逃げ場なんて無いってことだ。」
頭の中をフル回転させる。
なぜ、敵は島の全員をペルセウスに乗せようとしているのか。
私達から逃げるため？いや、わざわざ島を捨ててまで逃げるそんな無謀な馬鹿はしない。
『・・・、・・・もし、かして・・・。』
私の呟きに皆の視線が集まる。
今、ペルセウスに島民全員集めればその中に侵入者がいないかチェックできる。
それでもその中に私達がいなければ、あとは人海戦術で島の中をシラミ潰しに探せばいい。
だけど、そんな効率悪いことイバラがするはずない。
もっと、もっと・・・効率のいいやり方がある。
侵入者が、私達がどこに隠れているか分からないなら・・・。
『・・・この島全部を石化光線で包む気だ。』
私の答えに皆は目を見開く。
「や、やべー・・・。」
「そそそんなの大ピンチなんだよー！？」
慌てだす私たちに千空くんが言った。
彼は全く慌てる様子はなく、むしろ、笑っていた。
「あ゛ー、その逆だ。
ピンチこそチャンスじゃねえか、ククク根こそぎブン獲れっかもしんねえぞ。
敵の王国も、石化マシンも。
こうなりゃ脳筋マグマに敵さんの見たこともねえ銃ぅつう科学兵器でアホほど暴れまくっていただくっきゃねえ・・・！！」
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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2021年4月5日 22時) (
レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです！応援しています！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)
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