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金狼くんに全てを話した。話している間、金狼くんは岩壁に手をつき顔を俯かせる。
『ごめんなさい、私の目の前で・・・銀狼くんとコハクちゃんは・・・。』
金狼くんが微かに震えているのがわかった。
怒りと悲しみで震えているのだと思った。でも、金狼くんの口元は微かに笑っていた。
千空くんと龍水くんが金狼くんに話しかける。
「死んだと思ったんだろ。」
「ああ。」
「ギリ生きてるわ、コハクの機転でな。」
「ああ。」
「金狼貴様はフード戦士隊の一番槍を勤めてもらう。先頭だけは本物の槍使いでないと弱いことがバレるからな！」
「ククク一番槍なんざ１００億％モズとキリサメにやられっが・・・。」
「ああ、構わん！！必ず助け出す。この闘いに勝利して皆を・・・！！」
金狼くん・・・。
羽京くんが私の肩に手を置き、微笑んだ。
「聖を責める人なんていないよ。知ってるだろ。」
『・・・うん、そうだね。』
両頬を叩き気合を入れる。助け出すんだ、皆を・・・！！落ち込んでいるヒマなんてない！！
「おおおおおしさっそく綱引き特訓にパワーチームで・・・。」
一本の縄を引っ張る大樹くんとマグマくん、二人の力に耐えきれず縄はいとも簡単にちぎれてしまった。
「そうなんねえために！科学工作チームの出番だ！！」
『準備できてます・・・！』
「わたあめ機なんだよー！」
「残念ながら食いもんじゃねえよ。」
わたあめ機を設置し、前部を若干浮かしたラボカーのエンジンをかける。
タイヤの回転を利用してわたあめ機を動かせばムラなく糸を作れるというわけだ。
「んでも臭えぞなんだこの黒いの？」
『石炭を燃やしたカス、つまりタールね。』
もくもくと出来上がる黒い細糸を手に取り、コマに取り付ける。
『この黒いわたあめをよりよりすれば・・・軽くて切れない最強ロープ、カーボンワイヤーの爆誕です・・・！！』
ワイヤーの作業工程を見てゲンくんの顔が引きつる。
「うんハイてことは〜・・・出ちゃうよね〜恒例ドイヒー地道巻き巻き作業！！」
『決戦までなるべく長いワイヤー作らなきゃね、最低１００ｍくらい？』
「ドイヒー！！」
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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2021年4月5日 22時) (
レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです！応援しています！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)
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