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「そ〜なの！俺らが欲しいのは石化武器♪取引って対等にすべきでしょ？モズちゃんは島牛耳って後宮ゲットすればいいじゃない♪
俺らは妖術協力するけど条件があるの、石化武器だけは俺らに渡す！絶対！！これだけはジーマーで絶対よモズちゃん・・・！！」
「絶対」を強調するゲン。言い方がいやらしいなあ・・・。
これ、相手が意固地にならなきゃいいけど。
「対等？んーいらないよね条件なんて、武力で優位なの俺なんだから。君らは俺のために妖術で働く、石化武器も俺に渡す。」
「！！！！」
無茶苦茶な提案に顔が引きつる。
やっぱりあんな言い方じゃ相手に僕らの条件を飲ますなんて無理だったんだ！
ゲンが慌ててモズに詰め寄る。
「えぇええいやそんなのドイヒーってかちょっと待って。」
「このアジトは遠目に見張らせとく、ただ俺に従うしか選択肢ないんだよ、君らにはさ。」
モズが槍で軽くゲンの頭を小突いた。
だけど、そこでようやく気付く。ゲンが取引であんなわざとらしく強制させる会話なんてしない。
「そうか、ゲンのこれわざとだ！良く考えてみて、話が変わってる！！」
僕がそう言えば周りも気付く。
議題はそもそも「僕らを皆殺しにするかどうか」だった。ゲンの思惑には従わないという、心理的リアクタンスでいつの間にか「手を組む条件」の話にすり替わった！！
「取引ゲームの勝ち筋は相手を凹ますことじゃないの、しめしめ俺がしてやったりってまやかしの花道を作ってあげること・・・！！」
僕らはモズの一方的な提案を飲み手を組むことになった。
モズにインカムを渡し、千空がそれの説明をする。これでモズに指示をだせるわけだ。
「・・・。」
帽子を深く被り、モズに聞いた。
「モズ、聖は今どこにいるんだい。」
「知らないね、俺はあの子追いかけずこっちに来たから。
でもまあとっくにキリサメちゃんに捕まって今頃君たちの居場所吐かせるために拷問でも受けてるんじゃないかな。あのカワイイ顔もブサイクなくらいボコボコなんじゃない？」
「っ！！」
拷問。
爪が食い込むくらいに拳を強く握った。
「あ〜、なるほどね、君なんだ聖ちゃんが心に決めた人って。いいねぇあの子、気弱そうに見えて芯は強い。やっぱりあの時無理にでも遊んでもらえばよかったかな。」
モズを睨めばケラケラと笑い、船に乗り洞窟を去って行った。
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柊渚(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2021年4月5日 22時) (
レス) id: ebf2823d1c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - この作品大好きです！応援しています！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: cf49d2eead (このIDを非表示/違反報告)
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