月と太陽の思い

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　 会場の周りを見渡すが、やはりフェイの姿は見当たらない

　「フェイ・・・来てないのか・・・」

　『・・・』


　 ホイッスルが鳴った

　 エルドラドチーム０２からのキックオフで試合開始だ


　「いくぞ！神のタクト！」

　 さっそく神童先輩が神のタクトでみんなの動きを指示する


　 が

　 ボールを持つガンマがそれを無視した

　「そっちは指示した方向じゃないぞ！」

　「なぜ僕が君の命令を聞かなきゃいかないのかな」

　「なにっ」


　「この前はザナークに不意を突かれたがあれは僕の実力ではない！

　 この試合で証明してみせよう！」

　「まあガンマったらいきがっちゃって！


　 だがこの試合点を決めるのはオレだ！ガンマ！ボールを寄越せ！」

　 ベータを無視してガンマは飛び出した

　「アイツッ」


　『・・・頭痛くなってきた・・・』

　「選手同士の連携が全く取れていないじゃないか」

　 ここまで連携が乱れているなんて思いもしなかった・・・

　 この試合で負けたらもうおしまいだというのにあいつらぁ・・・！


　「ふふっ所詮ただの人間なんてこんなものよね〜！」

　 メイアがガンマからボールを奪った

　「！」

　「私達がお手本を見せてあげるわ、いくわよギリス！」

　「ＯＫメイア」

　 メイアとギリスはお互いパスを回しながらフィールドを駆け上がる

　 神童先輩たちの攻撃も軽々と躱していく

　「すごいパスだ」

　「寸分の狂いもなく相手の足元に返しているな」

　『お互いの動きを正確に把握していないとできない・・・完璧なコンビネーションプレイだ』

　 徐々にゴールに迫ってきているギリスとメイア

　 ＤＦ陣はマークされ止めることができない


　「ギリス！」

　「メイア！」

　 シュート態勢に入った二人

　「「デッドフューチャー！！」」


　「天城さん！！」

　 神童先輩が止めるよう指示を出す

　「アトランティスウォ―――うああああ！！」

　 天城先輩の必殺技を破るも威力は弱ることはない

　 それほどに強力なシュートなのだ


　「キーパーコマンド０７――――うああああ！！」

　 ネットが大きく揺れた




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