月と太陽の思い

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　 朝目が覚めて、やはり脳裏に浮かぶのはフェイのことだった

　「夜月ちゃん」

　 部屋を出ると雨宮と丁度鉢合わせる

　「おはよう」

　『・・・おはよう』

　「・・・元気ないね」

　 雨宮は困ったように笑った

　 やはり今の私はそんなに分かりやすいだろうか

　 今日は二回戦、こんな顔で応援してはいけないというのに

　「やっぱりフェイの事が気になるの」

　『ああ』

　「今でも信じられないよ、フェイがセカンドステージ・チルドレンだったなんて

　 僕たちずっと彼に騙されていたんだ」

　『・・・騙してなんかいない


　 フェイは、嘘なんかつかない』

　「・・・」

　『今までのフェイも、今のフェイも・・・全部フェイなんだ』

　 私達との思い出に、嘘なんかなかったはずだ

　 朝日に対しても、嘘なんて・・・


　『いっそ・・・全部ウソだったほうが返って清清するんだがな』

　「・・・」


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　 朝食も取り終わり、いよいよ試合が始まる


　 今日は神童先輩たち、そしてアルファたちのチームが出る

　「夜月！」

　 天馬、西園、空野がこちらに来た

　「今から神童先輩たちの所に行くけど一緒にどう？」

　『・・・』

　 アルファ達のことも気になるし・・・

　『いく』

　「そっか！じゃあ早速行こう！」

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　「神童先輩！」

　 彼らを見つけ天馬が呼びかける

　 エルドラドチーム０２のユニフォームはエルドラドのを着ていた

　 あれすごく動きやすいけど、ちょっとピチッとしてんのがやなんだよなぁ

　「今日の試合勝ちましょう、絶対に！」

　「なんか同じチームみたいな言い方だな」

　 狩屋がそういった

　「え」

　「いや、三チームに分かれていても俺達は一つのチームだ

　 天馬、信助、夜月、今日の試合必ず勝ってお前達に繋ぐ


　 最終戦は頼んだぞ！」

　「はい！」

　「はい！」

　『任せてください』

　「私達も絶対に勝ちます！がんばろう！」




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