太陽は月を取り戻す

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　「そんな・・・！」

　「くっ」


　 皆が追加点を取られた事に眉間に皺を寄せた


　「僕の化身アームドが通用しない・・・」

　「化身アームドは使用者プラスコンディションによってそのパワーは大きく左右されるんだ

　 大丈夫！特訓を重ねれば強くなれるよ」

　 落ち込む信助にフェイがそういった

　「うん・・・」


　「夜月！」

　『・・・』

　「夜月ってば！」

　 何も言わず自分の陣地へ戻る夜月


　 どうしよう・・・このままじゃ

　「朝日」

　「フェイ・・・どうしよう・・・」

　「・・・心配なのはわかる、彼女だって自分の体の状態を理解しているはずさ

　 それでも、ベータのオーラを受け入れ立ち向かってきている

　 夜月が何故そこまでするか朝日もわかるだろ」

　「・・・」

　 私が夜月を取り戻すのに必死なように、夜月も私を取り戻そうと必死なんだ


　 試合が再開する

　 一夜城が破られたことによって太助たちは落ち込んでいる

　「太助たち！落ち込んでいる暇なんてないよ！

　 いつまた攻めてきてもいいように準備して！」

　「お、おう！」

　 フェイがドリブルで上がる

　「いかせない！」

　 目の前には２人、行く手を阻まれた


　「フェイ！」

　「神童くん！！」

　 パスを促した神童先輩にボールが渡る

　「通さない！！」

　「っ！！」

　 マークについたオルカをなんとか躱し、敵陣に深く入り込んでいく神童先輩

　「必死だな」

　 ベータが嘲笑う


　「神童！陣形を崩すな！」

　「いやそれでいい！突っ込め！！」

　「なんじゃと！？」

　 ワンダバの言う通り神童先輩は突っ込んでいく

　 だがゴール目前でＤＦに囲まれてしまった

　 シュートコースは完全に塞がれている


　「神童先輩！」

　 剣城がパスを促す

　 だが、神童先輩がそれを無視し、化身を出現させた

　「奏者マエストロ！アームド！」


　「なに！？」

　「神童先輩・・・」

　 馬鹿、焦り過ぎだよ

　「うあっ」

　 やはり化身アームドは失敗した


　「ダメかっ」

　「気は済んだか」

　 神童先輩が話したボールをメダムが奪う

　「うあっ！！」

　 突破されプロトコルオメガにパスが回っていく


　「どうすれば化身アームドできるんだっ」







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