太陽は月を取り戻す

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　「あの、これどうぞ」

　 再びキャンディーを渡してきたジャンヌさん

　 それをみて喜ぶ私達


　「あんた気が利くじゃん！気に入ったぜ！」

　「えっと、私はもっとみなさんの事が知りたくて・・・」

　「ジャンヌさん、キャンディーを渡すのは心配りって言ってましたよね

　 それ、すごくいいと思います！」

　「本当ですか？」

　「本当本当！私たち良い友達になれそうじゃない？」

　「！友達・・・！そうかもしれませんね」

　 笑い合う私達


　 その時、ワンダバがジャンヌと黄名子に向けてミキシマックスガンを撃った


　 だが、ミキシマックスが成功することはなかった


　「ダメー！」

　 私達はワンダバを抑える

　「馬鹿クマ！バレたらどうすんのさ！」

　「絶対敵だと思われちゃう！」

　「オーラが取れなかった・・・」

　「え？」

　 大介さんが葵のポケットから出てきて語りだす


　「彼女はわしらの知っとるジャンヌとは違うぞ」

　「え！？」

　「まだ力が目覚めておらんのじゃ」


　 力が目覚めてないジャンヌ・・・

　「信長の時とは逆ということですか？」

　「そういうことになるな」

　 大介さんは再び葵のポケットの中に入る


　 不安な目でジャンヌを見る私達


　 そんな彼女の足元にボールを転がした黄名子

　「？」

　「サッカー！気に入った？」

　「あの・・・おもしろそうなんですけど・・・まだよくわからなくて」

　「ん〜・・・分かり易く言うと、サッカーは戦いやんね！」

　「た、戦い？」

　「うん！ボールを奪われないように動くの！

　 それで皆が一つになって守ったり攻めたりするやんね！」

　「みんなが、ひとつに・・・


　 ・・・どうすれば皆が一つになれるのですか？」

　「そうやねぇ・・・いろいろあるけど、まずはパスの交換かな？」

　「パス？」

　「やってみる？」

　「あ、はい！」


　 パスの練習をしだす２人

　「もう一度行くね！」

　「あわあわっえい！あ！だめ！」

　 ジャンヌはすこし高めに蹴ってしまう

　「平気やんね！」

　 ちゃんとボールを受け取った黄名子


　「やったやんね！」

　「できた、できました！」

　 喜ぶジャンヌ

　 こうしてみると、やっぱり普通の女の子だよね





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