太陽は月を取り戻す

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　「まだまだ時間はあるんだ！気持ちを切り替えていこう！」

　 天馬が太助たちを励ます

　 太助もまた天馬と一緒にみんなを元気づけた


　「天馬の言う通りだよ！頑張ろう皆！」

　 それでもみんなは顔を下げたまま


　 試合が再開してもそれが変わることはない

　 獅子丸や市正が取られたボールを私達が取り返し、取られ、取り返しの繰り返し

　 動けなくなった太助たちを庇うため、私達はいつもの倍以上動いている

　 体力が削られていくだけで、攻撃に全く移れない！！


　 ほら貝の音が鳴り響いた

　 前半が終了したんだ

　「はあ・・・はあ・・・」

　 天馬や剣城、私達は手を膝につけ肩で息をしていた


　「みんなごめん・・・もっと頑張れると思ったのに・・・皆を疲れさせているだけで

　 これじゃあ足手まといだ・・・」

　「気にするな！俺達は大丈夫だ！」

　「そうそう、一度気持ちを切り替えよう！点は後半戦で取り戻す！」

　 と、出来る限り励ますが・・・尚更顔が下がってしまった


　 ベンチに行き、今後の作戦を話す


　「よし、後半の作戦を伝えるぞ」

　 藤吉郎さんの前に集まり、次の言葉を待つ


　「攻めるな」

　 藤吉郎さんの言葉に素っ頓狂な声をあげる

　「へ？」

　「攻めるなとはどういうことです？」

　「カーッ！これだからトーシローは！今の状況分かってんのか！！」

　「まあ、聞け」

　 ワンダバの頭に手を置き藤吉郎さんは続けた

　「もちろん勝つための作戦じゃ、このわしを信じろ、相手に隙を作らせるんじゃ」

　「隙？」

　「そうじゃ、そしてこの作戦は太助、市正、獅子丸、五郎太、お前達の力が必要じゃ」

　「でも俺達・・・」

　「自信ないよ・・・」






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