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病院に入るとクーラーが聞いていて快適だった
鬼道さんが今大介さんの病室を聞きに行っている
「あ、戻ってきた」
「どうでした」
「大介さんは二階の病室だ」
「よーしいくぜよ!」
「待って下さい!」
早速病室へ向かおうとする錦先輩を葵が止めた
「大勢でいったらおじいさん迷惑しちゃうんじゃないでしょうか」
「それも、そうじゃな」
葵の言葉に鬼道さんも頷いた
「大介さんが知っているのは俺だけだ、ここはまず俺が会いに行こう」
「俺も行きます!」
ついていこうとする天馬を神童先輩が止めた
「ここは、鬼道さんに任せよう」
「・・・はい」
「お願いします」といって鬼道さんに覇者の聖典を渡した天馬
そして鬼道さんは病室へ向かった
それまで私達は待合室で待つことにした
「大介さん、どんな人なんだろうなぁ・・・じいちゃんはあまり教えてくれなかったし」
「そっか、朝日と夜月のおじいちゃんは
元々大介さんが雷門の監督をしていた頃の選手だったんだものね」
「へぇ、マスターDが雷門の監督をしていたって事は
あの無敗のイナズマイレブン伝説を築いた内の一人ってことだよね、すごいなぁ」
「へっへーん!まぁね〜」
私が自慢するように胸を張ると、後ろの席で女の子の泣き声がした
どうしたんだろう、注射とかが嫌なのかな
「うえええん!!」
「はいはい、もう少しだからね」
その子の母親がネコの人形を女の子に渡した
だけどそれは女の子はお気に召さなかったらしく、嫌だとさらに泣きわめいた
が
「べろーん」
信助がその子に向かって自分の頬を左右に伸ばし、放した
柔らかい信助の顔がぶよんぶよんと揺れる
「ばあ!」
「顔の筋肉すげえな信助」
女の子の方に目を向けると、涙が引っ込み笑い始めた
「おまえ、何気にすげえな・・・」
「ナイス特技」
「信助優しいね」
「えへへ」
マネージャー3人に褒められ照れる信助
その時天馬や剣城たちが立ち上がった
どうやら鬼道さんが戻ってきたみたいだ
「鬼道さん!」
「・・・!」
鬼道さんは階段の傍で突っ立ったままで、難しい顔をしていた
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