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表彰式が始まり、私達は整列する
今
キャプテンの天馬が優勝トロフィーを受け取った
「優勝したんだ・・・
本当のサッカー取り戻したんだぁ!!」
色鮮やかな紙吹雪が舞い落ちる
天馬はトロフィーにキャプテンマークを付けた
私達は天馬の元へ駆け寄り喜び、笑い合う
「よかったね天馬」
「うん!サッカーもきっと喜んでる」
「まぁたそれか」
倉間先輩が呆れた声でいう
「だって、絶対喜んでますよ」
「はいはい分かった分かった」
「喜んでますぅ!!ね!剣城」
「っ!俺に聞くな」
「ええ、夜月は分かってくれるよね!?」
『アーウンウンソウダネー』
「ほら夜月もこういっています!」
「それでいいのか天馬くん・・・思いっ切り棒読みだったけど」
三国先輩が手を叩く
「よし!それじゃあ俺達のキャプテンを胴上げだ!」
「「はーい!!」」
「うわああ!」
天馬をみんなで胴上げをする
光り輝く皆の笑顔
こればかりは、管理サッカーではできないモノだ
やがてアマノミカドスタジアムは最初の形に戻り
聖帝選挙の結果が発表される
私達が勝ったため、新しい聖帝は響木さんとなった
響木さんが上空に映し出され、就任演説をする
≪サッカーは平等なものなどではありません≫
「!」
≪サッカーは強くなりたいと願い、多くの者が汗と涙を流し勝利を勝ち取る
力を出し切ることができなかったものは敗北し、悔しさで涙する
そこにあるのは平等などではない
驚くほどシビアでつらいほど現実である
しかし、若者たちが思いと思いをぶつけ合って心の底から熱くなれる
その熱こそ長く人生を生きていかねばならない
全ての若者たちの勇気となることでしょう
ここにフィフスセクターの解散を宣言する
全てのサッカーを愛する者達よ、サッカーを自由にプレイして欲しい≫
歓声が再び沸き起こる
私達は観客に向かって手を振った
観客席では佐藤たちが涙を流していた
うわぁ、他人のフリしたい
『!』
母さんと目が合う
母さんも涙を浮かべていた
優しく笑う母さんに、私は満面の笑顔を向けた
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