月は共に輝く (ページ32)

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　なんとか山菜先輩に写真を消してもらい、一同は控室へ

　「すごいよ天馬！」

　「聖堂山と互角の勝負をしている、大したもんだぜ！」

　マネージャー三人に褒められまくる松風

　だけど特に嬉しそうな顔ではなかった

　「どうしたの？」

　「・・・俺、神童キャプテンみたいにちゃんとやれてるかなって・・・」

　「やれてるって！点だって取り返してどっちかてーとこっちが押してるじゃねえか！」

　「自身持って」

　「そうそう！」

　「うん・・・」

　三人に励まされた松風に三国先輩が話しかける

　「お前は十分キャプテンとしての役目を果たしてる」

　「ありがとうございます、神童キャプテンの思い・・・

　それに皆の思いを背負ってるから何とかやれてるんだと思います

　でも俺・・・」

　「心配するな」

　「お前の後ろには俺達がいるど」

　「俺達がしっかり支えてやる」

　三年生も松風を励ました

　「はい！俺少しでも神童キャプテンに近づけるように頑張ります」

　『・・・』

　「僕たちも応援してるからね！」

　「ありがとう」

　それでもあいつの眉は下がったままだ

　「やっぱり重いのかな、キャプテンの責任って」

　「うん・・・あ、でも聖堂山と試合できてうれしいんだ

　怖い相手だけど、みんなサッカーに向き合ってて本当にいいチームだなって思う」

　「そっかぁ～僕もフィールドで戦いたいよ

　天馬！僕の分もがんばってね！」

　話を聞いていた狩屋が口を開いた

　「おいおい、敵を褒めてどうする」

　「あ、そうだね」

　「だが、天馬の言うこともわかるぜよ、あいつらなかなか骨があるきに」

　錦先輩の言葉に全員が頷く

　「確かに、聖帝が監督を勤めるチームとは思えないですね」

　『・・・』

　豪炎寺さんのチームがこんなに素晴らしいチーム

　もしかしてあの人は・・・こっち側の

　「天馬！」

　監督が松風を呼んだ

　「はい」

　「キャプテンの力が本当に必要になるのはピンチの時だ」

　「！」

　「その時、お前がチームのみんなを支える事ができるか、それが大事なんだ

　そのことを忘れるな」

　『・・・』

　「・・・はい！がんばります！！」

　「よし、みんな！もうすぐ後半戦が始まる、いくぞ！」

　「「はい！」」

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