月は共に輝く (ページ27)

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　「じゃあ天馬！みんなに一発気合入れろ！」

　「え、俺がですか！？」

　車田先輩が松風にそういった

　「当たり前だろ、キャプテンなんだしさ」

　「あ、あぁはい・・・」

　顔を強張らせながら前に出る松風

　「よし・・・それじゃあ」

　拳をあげる準備をする私達

　松風は大きく息を吸った

　「絶対に優勝しましょぉおぉおー！！」

　「どわっ」

　『っ・・・』

　声が裏返った松風に皆はずっこける

　「ぶっ！おいおいなんだよぉ」

　「だいたい”しましょう”って締まらねえな」

　『さすが松風、期待を裏切らない』

　「す、すみません・・・それじゃあもう一度いきます！」

　もう一度気合を入れる準備をする

　「絶対優勝するぞおおお！！」

　「「おおー！！」」

　気合を入れフィールドに入る

　ポジションにつく私達

　『・・・！』

　相手の配置に違和感を感じる

　一列目に四人・・・後ろにスペースがある

　攻めるのならあそこだ

　『・・・』

　試合開始のホイッスルが鳴る

　雷門のキックオフで始まった

　剣城が前に走る

　松風は剣城にパスを送ろうとするが聖堂山の三人がそれを阻む

　あれじゃパスが出せない・・・

　『松風こっちだ！』

　「！夜月！！」

　私にパスを送る松風

　「ワンタッチで前へ！！」

　『！』

　だが私の前にも三人現れ行く先を阻む

　『ちっ・・・ダメだ前には出せない！』

　ボールを浜野先輩に送る

　「ちょ、こっちか」

　だけどやはり聖堂山が前を阻む

　浜野先輩がどうするか考えている隙にボールを奪われてしまった

　「いけね！」

　「黒裂！！」

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