月は共に輝く (ページ26)

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　今日の決勝戦の会場、アマノミカドスタジアムにつく

　全ての準備を整え、入場の準備をする

　雷門のとなりに並ぶのは聖堂山中の選手

　一目見ただけで、その力量が分かる

　『・・・』

　そして聖堂山の先頭にいるあの赤いスーツを着た男性

　聖帝イシドシュウジ・・・豪炎寺さん

　あなたがなにを考えてその座についたのかは知らない

　けど、この革命を成功させたらきっとなにかが分かる

　「君が雷門のキャプテンか」

　「あ、はい！」

　聖堂山のキャプテンが松風に話しかけた

　「聖堂山のキャプテン、黒裂真命だ」

　「雷門中キャプテンの松風天馬です」

　黒裂の差し出した手を握る松風

　「俺達は雷門を最強の相手だと認めている、最後まで正々堂々と戦おう」

　「はい！」

　やがて扉が開き入場する

　いつもより歓声が大きく響き渡った

　「すごい観客の数だな」

　「そりゃ決勝戦だもん」

　『・・・』

　後ろの狩屋と影山の会話に聞き耳を立てていたその時・・・

　「お嬢おおおお！！」

　「ファイト―！！」

　「頑張ってくだせえ！！」

　「夜月～がんばってね～！」

　物騒な文字が書れた横断幕をあげる強面の集団、和太鼓の音が異様に響く

　そしてそいつらの前には母さんの姿

　「な、なんですかあの人達」

　「お嬢ってあれ絶対夜月ちゃんのことだよね！？」

　『母さん・・・本当に来てくれたんだ』

　「そこ！？お母さんにしか目が行かないの！？後ろの怖いおっさんたちに突っ込んで！」

　入場を終え、各チームベンチに集まる

　「皆！これはサッカーの未来をかけた試合だ

　これで本当のサッカーが取り戻せるかどうかが決まる」

　監督の言葉に緊張が走る

　だが監督は次にそういった

　「だから思いっ切りたのしんで来い！お前達のサッカーを！」

　『・・・は』

　一気に肩の力が抜けた

　「楽しむ？」

　反応はみんな同じだ

　だってそうだろ、こんな時に楽しんで来いって・・・

　監督はにかっと笑った

　「俺達が昔久遠監督に言われた言葉だ」

　あの人が・・・

　「その手で日本一を掴むんだ！ドカンと一発決めてやれ！

　お前達の魂のシュートをな！！」

　「「はい！！」」

　『はい』

　円堂監督の言葉に私達は大きく返事をした

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