月は共に輝く (ページ3)

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　雷門ボールからの試合再開

　影山がドリブルで駆け上がる

　『影山！』

　「！」

　影山からボールを受け取る

　雨宮を中心に全く隙のないフォーメンションが組まれている・・・

　(どう切り抜けば・・・)

　「夜月！！」

　『！』

　後ろから松風の声

　「俺にボールをちょうだい！！」

　『お前・・・、・・・！』

　松風の目を見る

　まっすぐと

　何の迷いもない目

　「俺が太陽を飛び越える！！」

　『・・・』

　雨宮を飛び越える・・・

　松風は一人新雲陣内に攻め込む

　「一人で攻め込む気か！？」

　「無茶だ！！」

　『・・・』

　無茶・・・だけど

　『ヘマすんじゃねえぞ・・・！』

　だけど私は松風にロングパスを送った

　「よし！」

　ボールはちゃんと松風の元へ届く

　「止めろ！」

　新雲が松風を止めに入る

　それを次々と躱していく松風

　さっきまでのあいつの動きが嘘のようだ

　(太陽、俺分かった

　太陽があんなに強いのは自分の思いを貫いているからなんだね・・・！

　なのに俺・・・太陽のこと心配して力が入ってなかった

　こんなんじゃ太陽もサッカーも悲しむよね・・・！)

　「そよかぜステップ！！」

　(俺も自分のサッカーをやり切るよ！太陽のように！！)

　あっという間にＤＦラインを抜きキーパーと一対一

　『・・・ばーか』

　遅いんだよ

　雨宮は松風を追いかけて彼の前に出る

　「行かせないよ天馬！！

　はああぁぁ！！太陽神アポロ！！」

　化身を出して目の前に立ちはだかる雨宮

　「俺は太陽を超えるため、高く、もっと高く跳ぶんだ！！

　俺のサッカーで！！

　はああぁぁ！！天まで届け！！これが魔神ペガサスアークだ！！」

　『あれは・・・！』

　ゴッドエデンの時の進化した魔神ペガサス

　「うおおおおお！！」

　松風は高く飛び、雨宮を飛び越えた

　「天馬・・・」

　「はああぁぁ！！」

　シュートを打った松風

　「鉄壁のギガドーン！！ギガンティックボム！！―――ぐはあああっ！！」

　佐田の化身を破り、松風のシュートがネットを大きく揺らす

　雷門に追加点

　また同点に追いついたのだ

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