月は共に輝く (ページ14)

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　グラウンドに集まった私達

　「いいか皆！決勝戦の相手、聖堂山中の監督はあのイシドシュウジだ」

　『・・・！』

　豪炎寺さん・・・

　「聖堂山イレブンは完璧と言って良いほどのチーム

　はっきり言って、弱点は全くない」

　「弱点がない・・・！」

　「ああ、その上選手たちは

　全員がエースストライカーだと言って良いほどの得点力を持っている」

　「どこからでも得点を奪えるってことか」

　「確かにすごいチームでしたもんね・・・準決勝なんて圧勝でしたし」

　不安の声を漏らす皆

　「だが！全員の力をぶつけてすれば必ず勝てる！！・・・お！」

　監督は何かに気付き視線をそらす

　「来たな」

　『！』

　複数の足音、そっちに目を向ければセカンドのユニフォームを着た人達

　「お前ら・・・！！」

　「知ってる人ですか？」

　影山が訊く

　『多分、どこぞの誰かさんに怯えてやめた元サッカー部員だろ』

　「・・・」

　剣城に目をやるとそらされた

　セカンドチームは私達の前に整列する

　「三国さん、先輩たちの活躍はずっと見てました」

　「俺達にも手伝わせてください！力になりたいんです！」

　「石狩、星野・・・みんな・・・！」

　元セカンドチームのキャプテンだった一乃先輩がそう声を漏らした

　先輩の肩に手を置く車田先輩

　「一乃、こいつらいいとこあるじゃねえか」

　「・・・！・・・はい！」

　嬉しそうに笑う一乃先輩

　今日はこのチームと試合形式の練習らしい

　松風を中心に連携を確認する

　『・・・』

　キャプテンマークをつける松風をみる

　やはり緊張している

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