210 ページ12
・
『いってきます』
いつものように静かに家を出た
学校に向かって歩き出す
あれから、やはりキャプテンがいない事に関しての不安のせいか
皆の動きは鈍く、ミスの連続
このままでは決勝なんて勝てる訳がない
なんとかしなければ
かといって、私には皆を元気づけるものなんてもっていない
(・・・殴る・・・?)
考えているといつの間にか学校についていた
部室に入り、着替えを終える
『おはようございます』
「おうおはよう夜月」
練習が始めるまで椅子に座り本を読み始める
近くに立っている剣城に座らないのかと聞けば首を振った
なんだ、ただ恰好を付けたいだけか
そういったら叩かれた
「おはようございまーす!!」
いつものように元気よく入ってきた松風、西園、空野
「早いな二人とも」
「はい!!」
三人が入ってきたあと、すぐにまた扉が開く
松風たちはそれに気付き振り返りあいさつをした
「おはようございます!!・・・え、ああ!!」
驚きの声をあげた松風
私達は何事かとそっちを向けば、あの人の姿
「円堂監督!!」
その人は前見たいににっかりと笑った
「戻ってきたんですね!!」
「ああ、皆いままですまなかったな」
私達は円堂監督の前に集まり話を聞く
「皆も知ってると思うが
俺は今までフィフスセクターのシード養成施設の調査に行っていた
集めた情報はレジスタンス本部に報告してきた
いずれフィフスセクターのやってきたことも明らかになるだろう
これからは、皆と一緒に勝利に向かって戦っていく!」
その言葉に喜びを表す松風たち
「じゃあ!またサッカー教えてもらえるんですね!!」
「そうだ、今日から円堂が雷門の監督だ」
『・・・じゃあ、鬼道監督は』
私の問いに鬼道監督は微笑んだ
「俺はまたコーチとしてお前達を支える
それが雷門としても、最高のフォーメーションだからな」
確かに
「「よろしくおねがいします!!」」
私達は改めて二人に頭を下げた
・
105人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ