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「ありがとうございました〜」
夕方、じいちゃんの見舞いを終え(雨宮がいたけど最後まで無視した)
花屋による
オレンジの花束を持ち、あの十字路へ向かった
目的地が見えてくると見覚えのある人影
『・・・監督』
「よ！」
にっかりと笑った監督
その足元には私がこの間置いた花束と、もう一つ知らない新しい花束
母さんは、絶対にここへは来ない
だとすると、この人しかいない
『どうして、ここが・・・』
「お前の事、調べさせてもらった
ここを教えてくれたのは響木さんだ」
(あんのグラサンじじい・・・)
花束をいつもの所に置き、古い花束を持った
「どうだった、今日の試合・・・」
『・・・私を、ベンチに入れたのは見せつけるためですか』
「・・・」
沈黙は肯定、いつしかこの人が私に向かっていった
『・・・本当の、私としてのサッカーがやりたくて、仕方がなかった』
私は、私としての本心を語った
『あそこに入りたい、昔朝日と喜び合ったように、皆と喜びを分かち合いたい』
「・・・そうか」
『でも・・・そう思ってしまうたびに・・・母さんの姿が出てきてしまうんです』
道路をみつめた
あの日、私達に起こった最悪の瞬間が蘇る
パタッ
持っていた花束を包んでいたビニールの包装が音を立てた
私の涙
『いつも、思ってしまうんです・・・
どうしてあの時、手が届かなかったのか
なんで私が死ななかったのか・・・いつも思ってしまう』
あの時、もっとはやく動けていれば
母さんはあんな風にならなかった
私は苦しまずに済んだ
『松風がいったんです』
「天馬が？」
『母さんと戦えって・・・』
「・・・」
『そんなの、出来る訳ない
そんなことしたら、朝日が消える、母さんが壊れる
私の存在が消えてしまう』
「・・・なら、お前はずっと母親に縛られながら朝日として過ごしていくのか」
『それでもいい、それで私を望んでくれるなら』
「・・・」
監督は私をまっすぐと見た
「母親しか、お前を望む奴はいないのか」
『え』
「お前は一人だけの世界でずっと生きてきたから、分からないのか
もっと周りを見ろ、そのためにお前をベンチにやったんだ」
そういって監督は去っていった
『・・・なんなの』
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紫苑(プロフ) - ぴのさん» ありがとうございます！！ (2019年3月10日 22時) (
レス) id: 9097c1bd3d (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 紫苑さん» 79ですね。今まで読んだGO作品の中でも1番面白いので、訂正よろしくお願いします！ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ぴのさん» どこの話の誤字でしょうか？ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 9097c1bd3d (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 影山は影山零治ですよ (2019年3月10日 10時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎回毎回更新される度に読んでますよ！夢主ちゃんの心がどのように変化していくか本当に楽しみです！応援してます！！更新楽しみにしてますね！！ (2017年3月31日 15時) (レス) id: aee04df0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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