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次の日
登校を終え、自分の席で本を読んでいると声がかかった
「白石夜月さんいるかしら」
『・・・』
声のした方を向くと音無先生がいた
そして目が合い手招きされる
『なにか』
「今日の放課後なんだけど、入部テストあるの知ってるわよね」
『・・・へえ』
(知らなかったのね・・・)
入部テスト・・・面倒臭そう
ただ入部届を出しただけじゃダメなんだ
「ということで、はい」
透明なビニールで包装されているジャージを渡された
「これはサッカー部のジャージ
入部テストの時はこれを着てね、サイズは多分大丈夫だと思うけど」
『・・・わかりました、ありがとうございます』
「それじゃぁ、入部テスト頑張ってね」
『・・・』
(へ、返答なし・・・)
それじゃと言って先生は去っていった
『・・・』
頑張れ、ね・・・
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午後の授業も全て終わり放課後
教科書などをカバンに入れ、すぐに教室を出た
(入部テスト、何やるんだろ・・・)
まず、入部する生徒はいるのだろうか
あ、いるか・・・昨日試合に出てた変てこパーマ
あとは、精々進路に有利になるだろうと入ってくる奴とかかな
合格してもどうせまだ面倒なことになっているだろうし
暫くは部活に参加せず自主練かな
「あ、白石さーん」
サッカー棟の前では音無先生と女子生徒二人がいた
「女子更衣室に案内するね、二人も一緒に」
「はい!」
音無先生の後ろをついていく
「私空野葵!よろしくね」
「山菜茜」
と、ピンクのカメラで写真を撮られる
なんだ、この人・・・先輩みたいだけど
『・・・白石夜月』
「この2人は新しく入るマネージャーなの
白石さんは選手として入部するから、しっかりサポートしてあげてね!」
「選手なの!?わー女の子なのにすごいね」
『・・・合格したらの話だけどね』
女子が選手になるのがそんなにすごいことなのか
男子ばかりだから仕方がないのだろうけど
「ここが女子更衣室よ、ロッカーは好きなように使っていいわ」
「広いんですね」
「ロッカー、たくさん」
「・・・前までは、いっぱいいたんだけどね・・・」
先生の声は沈むも、すぐに笑顔に戻った
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紫苑(プロフ) - 煌藍-kourann-さん» マジでしたありがとうございます (2017年3月31日 14時) (レス) id: 26c430ab18 (このIDを非表示/違反報告)
煌藍-kourann-(プロフ) - 最初のアツシ生きてるよの所アツシじゃなくてアツヤですよ〜 (2017年3月31日 13時) (レス) id: 50e247090e (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - この小説はじまったばかりですか大好きです!楽しみにしてます!更新頑張ってください(´∀`) (2017年3月27日 19時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - どんなお話になっていくか楽しみです!!文も読みやすくて…!更新がんばってください!楽しみにしてます! (2017年3月27日 12時) (レス) id: aee04df0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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