月は太陽になる (ページ37)

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　それからも

　帝国学園の猛攻に防戦一方となってしまう雷門

　何度もアルティメットサンダーを試すも、結局は失敗に終わる

　ずっと攻められてばかりで攻撃にはいることができない

　(ＤＦの体力が削られていくだけだ・・・)

　監督も監督で、なにか指示は無いのか？

　スローインで再び帝国にボールが渡る

　「絶対に止める！！」

　「っっなめるな！！」

　「うああ！！」

　「天馬ー！」

　龍崎が松風を突き飛ばし、上がっていく

　「進ませるな！」

　「分かってる！」

　龍崎から御門へボールが渡る

　三国先輩がシュートを防ぐも、それは高く上へと飛んでいく

　「信助！」

　皆が西園を呼ぶ

　だが不安な表情で飛ぼうとしない西園

　何してんだあのちび

　「信助！！」

　西園を呼ぶ監督

　「空だ！相手に向かってじゃない！空に向かって飛べ！！」

　「――はい！」

　力強く地を踏み、高く高く飛んだ西園

　『高・・・』

　思わず零れる驚き

　「ぶっとびジャンプ！！」

　西園の必殺技で、ボールをクリア

　「信助ナイスクリア！！」

　『・・・』

　さっきよりもはるかに高く飛んでいた

　(あの人は、あいつがもっと飛べると信じて・・・？)

　円堂監督をみる

　その表情はどこか満足げだった

　『・・・』

　西園の守ったボールをキャプテンが拾う

　「皆！反撃だ！」

　「「はい！」」

　雷門が敵陣へ上がっていく

　「神童！アルティメットサンダーだ！最後は俺が蹴る！！」

　「倉間・・・よし！」

　倉間先輩が逆走する

　どうせ同じなのに

　「倉間！！」

　「俺がアルティメットサンダーを決めてみせる！」

　「何を企もうと無駄だ！！」

　龍崎が前に出る

　「来い化身！竜騎士テディス！」

　『化身使い・・・！』

　「うあああっ」

　先輩が相手の化身によって飛ばされた

　「倉間先輩！」

　今ので再び流れは帝国へ

　更には総攻撃を仕掛けてきた

　「こんなＤＦで俺達が止められると思っているのか！」

　「これが本気になった帝国の攻撃だ！！」

　一気に攻め込んでくる帝国

　「皇帝ペンギン７！」

　御門が強烈な必殺シュートを放つ

　「バーニングキャッチ！！―――っぐああ！！」

　三国先輩は破られ、帝国に先制点を取られてしまう

　(化身だけじゃなく、あんなシュートも)

　勝てるのか、この試合

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