月は太陽になる

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　「帝国学園って・・・！」

　 朝のミーティングルーム

　 そこで次の対戦相手が発表された

　「マジかよ・・・」

　「おかしいど！準決勝の相手は青葉学園のはずだど」

　 部員のほとんどが厳しい顔になる

　 天城先輩の言う通り

　 確かに昨日までのトーナメント表には雷門の次の対戦相手は青葉学園だった

　 だけど今朝になって、トーナメント表が変わっていたのだ

　(フィフスなんでもありなのかよ・・・)


　「連勝もここでストップだな」

　「そんな！戦ってみなければわからないじゃないですか」

　『・・・』


　「今や帝国学園はフィフスセクターの手の中にある

　 化身を使う選手が何人もいるらしいぞ」

　「あー・・・もうだめですね、フィフスセクターが本気になったんです

　 おしまいです・・・」

　「でも帝国学園と戦えるなんてすごいじゃないですか！

　 雷門対帝国！ワクワクします！」

　(イラつく・・・)


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　 場所は屋内グラウンド

　「確かに帝国学園は並みの相手じゃない

　 対抗するための策が必要だな」

　 帝国は守りが堅いらしく、それに対抗する技が必要だ

　 考える監督にキャプテンが出た

　「監督、考えがあるのですが」

　「何だ神童」

　「アルティメットサンダーを使ってみたらどうかと思うんです」

　『？』

　 アルティメットサンダー・・・？

　 どうやら知らないのは私達一年と監督たちだけみたいで

　 キャプテンのいったそれは以前、久遠監督と考えた必殺タクティスらしい

　 それがあれば、帝国に太刀打ちできるらしいが

　「でも・・・あれって何回トライしても成功したことなかったじゃないですか」

　「ちゅーか、強力なストライカーがいないと難しいタクティスだからなぁ」


　 一度も成功した事が無い必殺タクティス

　 全然ダメじゃん

　「確かに俺達は一度も決めた事が無い、でも試してみたいんだ」

　「帝国に一泡吹かせるにはそれしかねえか」

　「よし、やってみよう」


　 先輩たちがポジションにつく

　「どんな必殺タクティスなんだろ」

　「僕ドキドキしてきたよ！」

　『・・・』

　 一度も成功したことのない必殺タクティス

　 使えるのかね、これ・・・





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