弱虫ヒーロー３ (ページ36)

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貴女ｓｉｄｅ

　倉庫から少し離れる私達

轟「多くはねえが人通りもある・・・」

貴『目立った動きは出来ないね・・・』

百「どうされますの？」

緑「・・・裏に回ってみよう

　どれだけか細くても僕らにはここしか情報がない」

　緑谷くんの意見で倉庫の裏に回り、細い通路を何とか進む

貴『ちょっと、せまい・・・』

百「狭いですわ・・・つっかえそう」

切「・・・」

緑「安全を確信できない限り動けない・・・ここなら人目はないし・・・」

　どうしようかと悩むと

　私はあたりを見ていると

　少し上を見ると

貴『！あの高さなら、中の様子が見れるかも』

轟「この暗さで見えるか？」

百「それなら私、暗視鏡を・・・」

切「いや！！八百万、それ俺持って来てんだな実は」

貴『え！？なんで！？』

切「アマゾンには何でもあってすぐ届くんだよ

　１つしか買えなかったけど、やれること考えた時に・・・要ると思ってよ」

緑「それめっちゃ高いやつじゃない！？

　僕もコスチューム考えてた時、ネットで見たけど

　確か５万くらいしたような・・・」

切「値段はいんだよ、言うな」

轟「よし、じゃあ緑谷と不破と切島が見ろ、俺と飯田で担ごう」

　最初に通路で肩に乗る緑谷くんと切島くん

飯「様子を教えたまえ切島くん、どうなっている！？」

切「なー・・・汚ねーだけで・・・特にー・・・はー・・・うおっ！！」

　飯田くんの肩に乗っている切島くんが小さく悲鳴をあげた

貴『切島くん！？』

切「っべェ！！」

飯「おい！」

轟「どうした何見えた！？切島！！」

切「左奥・・・！！緑谷左奥！！見ろ！！」

　言われた通りに倉庫の左奥を見た緑谷くん

緑「！？ウソだろ・・・！？あんな・・・無造作に・・・アレ・・・全部

　脳無・・・！？」

貴『！！』

百「脳無・・・！？」

轟「・・・不破、お前も中確かめてくれ・・・」

貴『う・・・うん・・・』

　緑谷くんからかわってもらい

　轟くんに担いでもらう

　二人の言う通り、左奥には脳無がいた

貴『・・・、・・・』

轟「どうだ！？見覚えのある場所か」

貴『・・・この、部屋は・・・覚えが、ない・・・けど

　もし、ここが、脳無の生産場所だとしたら・・・』

　まずいかもしれない・・・

　そう伝えようとした時

　破壊音と共に建物が崩れ始めた

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