弱虫ヒーロー３ (ページ33)

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貴女ｓｉｄｅ

　私達がいざ目的地に向かおうとした時

　「お？雄英じゃん！！」

貴『っ！』

　ギクリと反応してしまう私達

緑「オッ、オッラ・・・」

貴『しっ・・・！』

　すぐにその言葉は私達に向けられて言われたものではないと気付いた私は

　下手くそなごまかしをしようとした緑谷くんを止める

　周りの人達の視線の先には、街頭モニター

　そして、そこに映るのは

　相澤先生、Ｂ組担任ブラドキング先生、根津校長先生の３名

　雄英高校の、謝罪会見だった

相「この度・・・我々の不備からヒーロー科１年生２７名に被害が及んでしまった事

　ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り、社会に不安を与えた事

　謹んでお詫び申し上げます

　まことに申し訳ございませんでした」

飯「メディア嫌いの相澤先生が・・・」

貴『・・・』

　「ＮＨＡです

　雄英高校は今年に入って４回、生徒が敵と接触していますが

　今回生徒に被害が出るまで各ご家庭にはどのような説明をされていたのか

　又、具体的にどのような対策を行ってきたのかお聞かせ下さい」

　体育祭開催の件から雄英の基本姿勢は把握してるハズなのに言わせるなんて

緑「悪者扱い・・・かよ・・・」

根「周辺地域の警備強化、校内の防犯システム再検討

　 “強い姿勢”で生徒の安全を保証する・・・と説明しておりました」

　「は？」「守れてねーじゃん」「何言ってんだこいつら」

貴『・・・結果がすべて・・・

　なんでヒーローたちが責められるんだろうね・・・』

轟「不破・・・」

貴『誰にだって失敗の一つや二つある・・・

　人は、ヒーローは、完璧なんかじゃない

　守りたくても、守れない時がある・・・どんなに必死にあがいても

　目の前で、消えてしまう時がある』

轟「・・・」

百「不破さん・・・？」

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