弱虫ヒーロー３ (ページ25)

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貴女ｓｉｄｅ

飯「関係ない、だと！？何を言っているんだ君は！！

　ヒーローの卵としてそんな発言」

貴『５８』

　飯田くんの言葉は止まる

　目線をみんなに向ける

貴『なんの数だか分かる？』

上「５８・・・？」

芦「？」

轟「・・・！」

　みんなは何の事か分からないという顔をする

　そうだよね、”今”の私といつも過ごしてきたから

　そんな考え出てこないよね

　私は答えを口にした

貴『・・・私が・・・今まで殺した数』

　「「！！！？」」

百「・・・！！」

轟「・・・」

貴『前に言ったでしょ・・・みんなに言えない、最低なことやってきたって

　聞いてたでしょ、ＵＳＪのとき、黒霧・・・ワープの奴が

　私のことを”裏切者”って・・・』

　みんなはもう、気付いてたでしょ・・・？

貴『・・・私は、敵だったよ』

百「・・・」

飯「・・・ヴィ、ら・・・」

蛙「・・・！」

貴『だから、私はもう汚れてるの

　汚れてるから、いまさら、敵に戻っても・・・なんともない』

　みんなはショックを受けているのか

　なにも口に出さなかった

貴『・・・今まで、ごめんね・・・

　こんな、私とつるんでくれて・・・もう、いいよ

　もう、お友達ごっこは、終わりにしよ・・・』

麗「な、なにいって」

貴『・・・あいつ等のアジトなら、いくつか目星は付いている

　私一人で、救けに行く・・・

　・・・だから』

　パシンッ

貴『・・・・・・？』

　右の頬に鋭い痛み

　なんで、なんで・・・

百「どうして、分かってくれないの」

　私の頬を叩いたのは、八百万さんだった

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