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文月side


  買い出しの帰りの途中


  道で寮に帰っている途中の結をみつけた

  その時はすぐに声をかけようと思ったが

海「結・・・・!!」


  一気に声が出なくなった


  それは・・・


海(・・・泣いてる・・・?)


  涙は流していないが・・・その顔は泣いているように見えた

  結の見ている方を向くと

海「・・・」

  小さな女の子とその母親であろう人が幸せそうな笑顔で手を繋ぎ歩いていた


  きっと、昔の自分を責めているんだろう・・・

海「おーい結〜」

  なるべくいつものように声をかけた

貴『!・・・文月さん・・・』

海「今帰りか?」

貴「はい、文月さんは」

海「俺は買い出し」

  手に持っていた袋を見せる

貴『お疲れっす・・・』

海「おう!おまえもな」

貴『別に疲れてないですよ・・・』

海「・・・そっか」

  俺には、どこか疲れているように見えるけどな

貴『文月さんは今日は仕事ないんですか?』

海「おう、今日はレッスンだけだった」

貴『そうですか』

海「おまえは?部活とかねーの?」

貴『入ってないんで』

海「ふ〜ん?もったいね〜な〜それだけの運動神経もっといて」

貴『それほどでもないですよ』


  さっきの事は口に出さず世間話をしながら寮に着いた


貴『じゃ、これで』

海「あ、今日みんなで飯食わねえか?」

貴『・・・いえ、自室で食べたいんで』

海「あ〜・・・そっか!じゃな!」

  結は一度頭を下げ、部屋に入った


  どこか心残りがありながらも俺も自室へと入っていった


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ありす(プロフ) - これはマジで神作品です。最近また読み返しに来ました! (2017年4月2日 3時) (レス) id: 244db5b88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2015年6月13日 22時

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