月々の恋【ツキウタ。短編集】

【文月】年上彼女（ラビリンス様リク） ページ15

文月ｓｉｄｅ



貴『海くん、成人おめでと〜！成人式たのしかった？』

海「まぁ、たのしかったっすね」

貴『懐かしいなぁ〜袴着て、みんなで思い出話！私もしたな〜』

海「懐かしいって、Aさんもつい最近成人したばかりでしょう」

貴『それでも懐かしいものは懐かしいのよ』


　 俺の彼女、Aさんは2歳年上の女性


　 まだ大学生だけど、大人って感じのする人


貴『さて！今日は海くんがご飯食べにくるわけですし！

　 お鍋にしよう！なに鍋にする？キムチ？ちゃんこ？闇鍋？』

海「闇鍋って・・・んー、じゃぁとりあえず肉で！」

貴『了解！とりあえずお肉コーナーへレッツゴー！』

海「ははは」


　 今はスーパーに来ている


　 今日は俺が彼女の家に晩飯を御馳走になるからだ



　 成人祝いということで



貴『！牛肉が半額！海くん！今日はすき焼きにしよう！！』

海「お！いいですね！」



　「そこの奥さん！今日はイチゴが安いよー！」


貴『へ？私ですか？』



　 奥さんって

　「旦那さんのためにも買ってあげなよぉ！」

海「だ、だんな・・・」


　 嬉しいけど、恥ずかしいな



貴『ふふ、じゃぁ1パックください！』

　「お買い上げありがとうございます！」

海「・・・」




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貴『もうすぐ出来上がるかなぁ〜』


　 ぐつぐつと聞こえる鍋


海「・・・あのAさん」

貴『ん〜？』


　 鍋を見ながら返事をする彼女


海「さっきの店員さんが言ってたことなんですけど」

貴『うん』

海「Aさん、否定してくれなかったですよね」

貴『え、そ、そうだっけ？』

海「はい」

貴『あ、あはは・・・』


　 頬を赤くして笑うAさん


貴『・・・ぃ、いやだった、かな』

海「ちがう！


　 その、安心したというか」

貴『・・・！』

海「・・・俺と、夫婦になること、受け入れてくれるってことで


　 いいんですよね」

貴『・・・はい』


海「！・・・まだすぐにとはいきませんけど

　 その時にちゃんというから、これからもよろしくお願いします！」

貴『ふふ、こちらこそ・・・不束者ですが』



　 お互いに礼をする



　 それがなぜかおかしくて笑う


貴『さて！さぁさぁできましたよー！たーんと召し上がれ！』

海「お！うまそー！いただきまーす！」

貴『いただきます！』




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