あの目を持つ彼女は

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貴女ｓｉｄｅ



　 公園で写真を撮り終わり


　 自分が勤めている写真屋に入る


　 今はここが私の家だ


　 このカメラ屋の４階に住んでいる


　「芹ちゃん、明日の撮影の準備しといてねー！」


　 下の階から店長がいった


貴『もう準備バッチリでーす！』

　「あはは！さすが！」


　 持っていたカバンをおろし

　 カメラを出す


貴『今日はどんな感じに撮れたかな〜っと・・・』


　 カメラからメモリーを抜きパソコンにさす


　 画面には１００枚はある今日撮った写真がいっせいに並ぶ


　 ピンボケや失敗した奴を削除してメモリーを整理する


貴『あちゃ〜、これもピンボケか

　 いいシャッターチャンスだったのになぁ』

　 スムーズに作業をしていると



　 不意にその手が止まる



　 ついさっき公園で撮った写真


　 子供たちが快く参加してくれた

　 満面の笑みで移る子供たちがとてもかわいらしい写真


　 けど


　 私が見ているのは子供ではなく


　 今話題のアイドルグループ


　 プロセラの文月海



貴『まさか、ここで会うなんてね・・・』



　 彼とは初めて言葉を交わしたが



　 私は彼の事を知っている


　 彼の好きなたべものも

　 彼の好きな色も

　 少ないけど彼の思い出も



　 私は、彼の幼いころの記憶を知っている



貴『・・・』



　 私は、彼の移る写真を




　 すべて削除した





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