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貴女ｓｉｄｅ
間違えてはいけない
私は坊ちゃんの側近だ
坊ちゃんのために動く、ただそれだけ
あなたがくれた私の存在意義
貴『・・・ふぅ・・・』
鏡の前に立ち、身だしなみを整える
貴『・・・』
冷たい目
全てを諦めた顔
これが私の本当の姿
鏡に映る自分を睨む
そして
笑う
優しく
誰もが落ち着いてくれる笑顔に
優しく見えるように
自分の心に渦巻く黒い気持ちを隠すために
私は今日も”仮面”をつける
あぁ、卑しい
坊ちゃんや皆さんを騙すなんて
私は本当にずるい人形だ
・
・
・
貴『坊ちゃん、おはようございます』
隼「おはよ〜」
貴『本日はお仕事がありませんが、如何為さいましょうか』
隼「そうだね〜、ま、とりあえず紅茶お願い」
貴『かしこまりました』
「入るぞ」
共有ルームに男性が現れる
たしか
隼「！始ー！いらっしゃい！」
始「あぁ」
睦月始
睦月家のご子息か
始「・・・？そいつは？」
隼「あぁ、最近ここに住み始めた」
貴『坊ちゃんの側近である
雪月玲です
坊ちゃんがいつも大変お世話になっております』
始「あぁ、月城さんが言っていた」
隼「それよりも何の用事だい？」
始「あぁ、この書類で―――」
恐らく長くなる話だろう
睦月様の分の紅茶も用意しておこう
貴『ダージリンです』
隼「ありがとう」
始「あぁ、すまないな」
貴『いえ』
２人は紅茶がよく似合う
私も、坊ちゃんみたいに似合えば
貴『・・・』
油断した
またこんなことを考えるなんて
しっかりしなければ
始「――――、ま、大方こんな感じだ
詳しいことは後日知らされる」
隼「ＯＫわかったよ」
始「邪魔したな」
貴『いえ』
始「・・・無理するなよ」
貴『・・・』
睦月様は私の耳元でそう言って去っていった
隼「どうかした？」
貴『いえ、なにもございません』
隼「そう」
即座に仮面をつけた
元の顔が出かけた
驚いた、あって初めての人に見抜かれるなんて
腕が落ちたかな
貴『・・・』
無理するな・・・か
貴(あなたに何が分かる)
私は笑顔の仮面をつけたまま
坊ちゃんにばれないように手を強く握りしめた
・
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来栖陽香 - 全て貴女の作品は読ませていただきましたー！サイコー！年中組とか隼とかもうどれもこれも大好きです！ (2018年4月7日 0時) (
レス) id: 7994e6e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
来栖陽香 - すっごくサイコーでした！凄いです！隼がムッチャカッコいい！ (2018年4月7日 0時) (レス) id: 80d081b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
藍川しの - 隼様尊い…わたしも頑張らねば！ (2016年7月29日 9時) (レス) id: b76ffdf538 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 完結おめでとうございます！！隼様ぁぁぁ(号泣) 新作のかけるんのお話も楽しみです！！ (2015年11月11日 12時) (レス) id: a41f684e5b (このIDを非表示/違反報告)
真響 - 今回も楽しく読ませていただきました！隼さまかっこ良すぎです(*^^*)かけるんも凄く楽しみです♪学業も更新も、応援しています！！ (2015年11月11日 8時) (レス) id: 9b66ffee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2015年10月18日 16時
