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貴女ｓｉｄｅ
あれから数ヶ月
完治はしていないモノの
傷口は大体はふさがったので私の希望で今日退院した
貴『はぁ・・・』
季節は冬
外は白
口から洩れる息が白く消える
貴(スーツ以外で外を歩くの久々だ)
ロングスカートなんて何年ぶりにはいただろうか
病院を出てしばらく歩くとカフェにはいる
なかには憎き祖母
「退院おめでとう」
貴『どうも』
「死ななくてよかったわね」
貴『死んだ方が都合がよかったくせに』
「まぁね」
席に座り、祖母と相対する
「そうそう、許嫁の件だけども」
「はぁい、ちょっと待った〜」
貴『！！？』
「！！？」
突如、聞き覚えのある声
貴『ぼ、坊ちゃん！？』
隼「久しぶり」
「・・・霜月様？あなたとこの子はもう赤の他人のはず
なぜここにいるのです？」
隼「やだなぁ、僕はこの子を側近から外しただけだよ？」
貴『・・・？』
坊ちゃんは私の隣に座りいつも通りのにこやかな笑みで話を続ける
隼「いや〜、やっと準備が整ってね」
「準備？」
隼「雪月家のこの子を許嫁にしてアメリカの企業と契約を結ぶって話
あれね、僕等霜月家が取り消しにしたよ」
貴『！？』
「な！？あなた！何やっているか分かっているの！？」
隼「そのセリフは君に言われたくないなぁ
向うは全て話してくれたよ
向うにはとうの昔に結婚を誓った女性がいるのに
君達はその女性を利用して
無理矢理契約を結ばせようとしているみたいだね」
貴『！！』
「・・・」
隼「僕が取り消した途端、向うはとても喜んでいたよ
それで、協力してくれた」
「協力・・・？」
貴『坊ちゃん・・・？』
隼「今日をもって、雪月家は倒産したよ」
倒産した
その言葉を理解するのに数秒時間がかかった
「そ・・・な・・・そんな」
隼「君達は表側は良好な手を使って契約を結んだって会社が多いけど
裏は法律に反するやり方だよね
みーんな、話してくれたよ」
貴『・・・』
「そんな、そんなそんな」
整った髪を手でくしゃくしゃにする祖母
この人のこんな顔、初めて見た
その後、スーツを着た男性２人が来て
祖母をどこかへ連れて行った
唖然とする私
隼「ちょっと外に出ようか」
・
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来栖陽香 - 全て貴女の作品は読ませていただきましたー！サイコー！年中組とか隼とかもうどれもこれも大好きです！ (2018年4月7日 0時) (
レス) id: 7994e6e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
来栖陽香 - すっごくサイコーでした！凄いです！隼がムッチャカッコいい！ (2018年4月7日 0時) (レス) id: 80d081b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
藍川しの - 隼様尊い…わたしも頑張らねば！ (2016年7月29日 9時) (レス) id: b76ffdf538 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 完結おめでとうございます！！隼様ぁぁぁ(号泣) 新作のかけるんのお話も楽しみです！！ (2015年11月11日 12時) (レス) id: a41f684e5b (このIDを非表示/違反報告)
真響 - 今回も楽しく読ませていただきました！隼さまかっこ良すぎです(*^^*)かけるんも凄く楽しみです♪学業も更新も、応援しています！！ (2015年11月11日 8時) (レス) id: 9b66ffee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2015年10月18日 16時
