坊ちゃん！！

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貴女ｓｉｄｅ



海「おぉ、気分はどうだー・・・って最悪みたいだな」


貴『文月様・・・』


　 あれから数日



　 あれから坊ちゃんとの接触はない



　 捨てられた




　 存在理由がなくなった




　 絶望だ


海「んな顔するなって！」

貴『うぅ、坊ちゃんが心配ですし

　 私の存在理由もなくなりました・・・』


海「・・・隼から君のこと聞いたけどさ


　 君を思ってか深くは教えてくれなかったんだ」


貴『・・・』

海「よかったら、２人の出会い、聞かせてくれないか？」


貴『はい』





・


・


・




　 私の母は家で決められた許嫁とではなく

　 ただの一般人だった父と結婚しました



　 雪月家は最後まで２人を責めました



　 そして父は、ある日突然事故に遭い、死にました



　 雪月家は邪魔な父を事故に見せかけ殺したんです



　 母もその数年後、病死しました



　 私は妾の子と言われ雪月家では私を小間使いにしました



　 私の住処は屋敷から離れた物置のようなボロボロな小屋


　 私は世間からはいないモノにされました



　 存在が無い


　 私はいない人



　 生きている意味がない人




　 もう、両親の後を追おうとした時でした






隼「何してるの？」






　 私の存在を見つけたのは



　 坊ちゃんでした







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