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霜月ｓｉｄｅ
貴『お帰りなさいませ、坊ちゃん』
隼「うん、ただいま〜」
明日の予定などを報告しながら
僕の上着などを片付ける玲
なんか新婚さんみたいだよね
隼「・・・ん？」
貴『？どうかなさいました？』
隼「いや、香水の匂いが・・・」
貴『！・・・あ〜、坊ちゃんが留守の間街に出かけていたので
きっとその時にでしょうね
嫌なら着替えてきますが』
隼「いいよ、気にしないから」
貴『そうですか』
街に・・・ねぇ
貴『夕食まで時間がありますが、どうなされますか？』
隼「ん〜そうだね〜」
僕に背を向けて片づけをしている玲に近づき
貴『！』
玲を後ろから抱きしめていた
貴『坊ちゃん？』
隼「何考えてたの？」
貴『・・・何をおっしゃいますか、何も考えてなどおりません』
隼「ウソ」
貴『坊ちゃん、いい加減放してください』
隼「僕と触れ合うのがそんなに嫌・・・？」
貴『・・・』
隼「僕の記憶が正しければ、この香水の匂い
君の祖母がいつも気に入ってつけている香水だよね」
貴『偶然、同じ香水の人の匂いが付いたのでしょう』
隼「嘘をつくのはやめなよ」
貴『ついておりません』
後ろからだと分からないけど
きっと君はいつも以上に笑っているんだね
苦しい思いを隠すために
また仮面をつけているんだね
貴『坊ちゃん、これ以上は許されません
離れてください』
隼「嫌、話してくれるまで放さないよ」
貴『・・・』
隼「・・・」
貴『・・・』
隼「命令」
貴『・・・はぁ、負けました
お話しするので、放してください』
隼「・・・」
仕方なく離れた
貴『坊ちゃんの言う通り、今日祖母と会いました』
隼「・・・」
貴『用件は、アメリカの大手会社のご子息の所に嫁げとのことです』
隼「！」
貴『恐らく、拒否権はないでしょうね』
隼「・・・僕のもとを離れるのかい？」
貴『いいえ、私は一生坊ちゃんに仕えると誓ったので』
隼「でも、もしあっちが僕の家に交渉して来たら
簡単に君を渡すかもしれないよ」
貴『でしょうね、雪月家は手段を選びませんから』
隼「・・・」
貴『ご安心ください坊ちゃん！坊ちゃんのことは私がお守りするので！』
笑顔
誰もが安心する笑顔
だけど
今の僕にとってこの笑顔は
隼(また、自分の事を考えていない)
苦痛でしかない
・
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来栖陽香 - 全て貴女の作品は読ませていただきましたー！サイコー！年中組とか隼とかもうどれもこれも大好きです！ (2018年4月7日 0時) (
レス) id: 7994e6e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
来栖陽香 - すっごくサイコーでした！凄いです！隼がムッチャカッコいい！ (2018年4月7日 0時) (レス) id: 80d081b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
藍川しの - 隼様尊い…わたしも頑張らねば！ (2016年7月29日 9時) (レス) id: b76ffdf538 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 完結おめでとうございます！！隼様ぁぁぁ(号泣) 新作のかけるんのお話も楽しみです！！ (2015年11月11日 12時) (レス) id: a41f684e5b (このIDを非表示/違反報告)
真響 - 今回も楽しく読ませていただきました！隼さまかっこ良すぎです(*^^*)かけるんも凄く楽しみです♪学業も更新も、応援しています！！ (2015年11月11日 8時) (レス) id: 9b66ffee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2015年10月18日 16時
