あんたが主人公なら、私は悪役になってやるpart2【ハイキュー】

33悪役 ページ3

岩ちゃんは呆れながら




「そんな理由かよ……」

「だ、だって！！」

「どうせやめろって言っても意味ねぇんだろ？
あんまきつく言うなよ
相手は女子なんだから」

「そ、そんなのわかってるよ！！
岩ちゃんよりモテるんだから！」

「あぁ？」

「え、ちょ、まって！！
冗談だから！！」

「……いつかは、理由ちゃんと言えよ」

「……うん」





その日、確信した


俺はAちゃんのことが好きなんだと





卒業式の日



引退してから、ずっとAちゃんの顔を見てなかったけど


久しぶりにみた




「卒業、おめでとうございます」




相変わらず、無表情


こんなときぐらい、笑顔で言えばいいのに



でも、ほんと敵わないな


俺のこと、惚れさせるなんてさ



「もう絶対許さないからね！！」




よく意味がわかっていないらしく





「よくわかんないですけど、頭にいれておきます」




となんとも曖昧な返事をしてきた



あー、ほんと腹たつ




「もういいし！！
あとあと後悔してもしらないからね！！」




絶対後悔させてやる！！


俺のことを惚れさせておいて、気付かなかったこと！！





後ろから岩ちゃんが



「気にするな」



と言ったが、Aちゃんは不思議そうな顔をしていた




今日で当分お別れ



嬉しいような、寂しいような




でも、いつかはちゃんと伝えなきゃね



岩ちゃんとの約束でもあるしさ？

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