💎Diamond (ページ5)

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ある時

渡辺くんと話す機会があった。

私がSnowManに加入する1年前とかだったと思う。
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渡辺side

廊下ですれ違った時だった。

久しぶりに見たあいつはさらに痩せていて

なのに瞳だけはキラキラと輝いていた。

その違和感に吸い込まれて

思わず声をかけてしまったのを覚えてる。

渡辺「…おまえさ、なんで続けんの」

『どういう意味ですか？』

涼しい顔で聞いてくるから

余計に腹立たしかった。

渡辺「だから、こんなにアンチがいるのにって意味もそうだし、内部でも陰口叩かれてるだろ」

『そんなの、気にならないですよ』

渡辺「は？」

俺は相手にもされてなかったってこと？

別に必死になって圧をかけていたわけじゃないけど

こいつにとって俺は気にならない程だったってことが

癪だった。

『だって、本当だから。』

ペースに飲まれてるなんて気がつけない俺は

そいつの目をまっすぐと見つめた。

渡辺「悲しくねぇの」

『言い返せないし、本当だから受け止めるしかない。寂しかったり気まずかったりするけど、悲しくはないです。

私には支えてくれる人がいるので。』

関西訛りな標準語が

何故かその時だけ心地よく聞こえた。

渡辺「…あっそ」

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それ以上2人とも何も喋らなかった。

だけどそれを機に渡辺くんは丸くなった気がする。