ばれてはいけない。2 (ページ7)

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向井side

泡だらけの両手を押さえて

ゆっくりと近づく。

ぎゅっと目を閉じるA

それがyesの合図ととって

唇を啄むようにキスをする。

次第に収まりが効かなくなって

貪るように深くキスをすると

Aが苦しそうに吐息を漏らす。

『…ふ…ん、…』

向「…かわええ」

俺の言葉に反応して

Aは今よりもっと耳を熱らせて

もう両手を押さえてなくても

抵抗しないくらいに力が抜けていて

向「なあ、お風呂。一緒に入ろ」

『…ん』

Aが小さく頷くと

嬉しくてニヤける。

『康二くんきもい！にやけんな！』

向「いてっ！」

ぽこっと軽く頭を叩かれてしまう。

手を洗って

『っほらいくよ！』

少しやけになったA

でも首までまだ真っ赤な姿がたまらなく愛しかった。

・

先にAが入って

後から俺が入る。

キス以外俺らはまだそうゆうことはない。

やから今日初めてお互いの体を見ることになる。

もちろん

俺も緊張がやばくて

手が震える

でも嬉しいのは

Aともっと心の距離が縮まれている気がしたから。

「入るで」

ガチャ

濡れた髪を

高い位置でお団子にしたAが

肩まで湯船に浸かって足を体に寄せて

縮こまっている。

俺もメイクを落として体と髪を洗って

湯船に向き合うように入ると

『恥ずかしい…』

と背中を向けられてしまう

華奢で

白くて

綺麗な背中を見て

触れたくて

たまらなくなる。

ビクッと跳ねる肩

それにまた俺は反応して

今なら何をされたって反応してしまうくらい

Aの体や動きに集中している。

向「ほんまに綺麗、」

思ったことが

ポロポロと言葉になって

出てきてしまう。

なんだか

居ても立っても居られなくなって

後ろからAのお腹に腕を回し

俺の体に引き寄せる

『康二くんっち、ちかいっ』

向「…A、肌ええ匂いする」

『…康二くんは意外に筋肉質なんだね…』

向「っ！あ、当たり前やろ」

『肌もきれい』

向「っアイドルやしな」

俺が押してたと思ったら

いつのまにか俺が押されてる

Aが振り返って俺の頬に触れ

そんなことを言う

縮こまっていた体ももう

露わになっていて

改めて

白く

滑らかな

肌と

華奢な体つきに見惚れる。

Aの潤んだ瞳と

熱った頬が俺の心臓を鷲掴みにしているようだった。