ばれてはいけない。2 (ページ5)

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仕事が終わり、家に帰る前に

スーパーに寄って

ご飯何がいいかなー

って考えながら

食材を眺める。

「あれ」

後ろから声が聞こえてきて

振り返ると

そこには

キャップを深く被った

蓮くんがいた。

『蓮くん？』

目「うん、Aちゃんだよね？康二の」

『うん、買い物ですか？』

目「そー、佐久間くんたちにお前もそろそろ自炊しろって、んで初挑戦。てか敬語じゃなくていいから、歳近いし」

『ふふ、わかった。そうだったんだ。私もご飯何にしようか考えてたところ』

2人でカートを引きながら

そのまま一緒に買い物した。

簡単で作り置きが出来るってことで

カレーを作ることに決めた。

蓮くんも同じ食材ばかり選ぶから

カレーにするの？

と聞くと

うん

と短い返事が返ってきて。

目「重いでしょ待つよ」

会計を済ませると

手際よくカゴを持ち上げて

袋の中に入れてくれる蓮くん

『あ、ありがとう』

目「ん。家どこ？持ってく」

『あ、今日は康二くんちなの。すぐそこだし大丈夫だよ！』

目「ならなおさら、康二に後からなんか言われるの嫌だから持ってくわ笑」

『ご、ごめん…』

女の子の扱い慣れてる感じに

なんて言い返せばいいか分からず

潔く諦めた。