ばれてはいけない。2 (ページ4)

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向井side

『向井さんは、プライベート普段どう過ごしますか？』

向「そうですねぇー、普段は車に乗って出かけたりするかな！車やったら、遠出もできるし、時間も気にせんでええし、なにかと便利やからね！」

『では、もし彼女がいたらどこに連れて行ってあげたいですか？』

向「彼女の行きたいところどこでも連れてく！でも、個人的には朝日を一緒にみにいきたいかなー」

小スタジオには
俺とAだけ。

Aの上司っぽい人は電話がかかってきて
今は退出している。

『はい。これでインタビューは終わりですね、お疲れ様です。ありがとうございました』

向「お疲れ様です」

なんか、いつも親密なのに

仕事やから敬語で距離を保たれると

気まずい。

向「もう録音してない？」

『してないよ』

向「なんか、ぎこちないなぁ
俺らもっともっと仲良しやのに」

『仕方ない笑』

向「今日は帰り何時なん？」

『今日は3時くらいに帰れるから、向井さんのうち行く』

突然の向井さん呼びに驚くと

あっ

とAが口を抑える

『間違えちゃった笑』

向「いやー！名前で呼んで！？」

そう言い、手をにぎにぎと握る。

扉の向こうから

さっきの上司っぽい人の声が聞こえたから

ぱっ

と手を離し

お互い距離を空ける。

ガチャ

案の定

その人が入ってきて

やりずらいなぁ

と思った。