ばれてはいけない。2 (ページ12)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:61,743 hit

５３ページ12

向井side

俺は絶対謝らへん！

と心に決め

帰路を歩く。

でも

ちょっと言いすぎたんとちゃうかな

とか

流石に置いてくのはまずかったんとちゃうかな

とか

結局Aのことを気にしてしまうのは

俺がそれだけAを大事に思ってるからであって。

歩き始めて悶々としていたが

10分ほどたって

「さっき泣いてたしな…まだしゃがんで泣いとるかも知れへんし」

さすがに良心が痛むし

自分も言い過ぎたところあるから

仲直りしようと思って

また来た道を戻る。

・

さっきの場所に着くと

まだ泣いているAと

そのの背中をさすっている男がいた。

Aは時折やめてくださいとかいって手を払う仕草をする。

でもまたすぐにその手は伸びてきている。

このまま放っておいたら

取られてしまう気がしたから

ズカズカと近づき

向「俺の彼女になんか用ですか！」

Aの肩を抱き寄せて

自分の胸で受け止めると

小さな叫び声を上げるAと

目を見開いた男。

『こ、こうじくん…』

向「ごめんな、俺ちょっと言いすぎたな。」

『ううん、私もごめん…』

そう言ってまた泣き出すA

また強く抱きしめて

男に見せつける様にした。

すると、Aが夜1人女の子が泣いているのを心配して

一緒にいてくれたことを説明してくる。

向「あ、一緒におってくれたみたいでありがとうございます。もう大丈夫なんで、こいつは俺が連れてくんで。」

男「あ、、はい。お幸せに」

・

その後お互いに改めて謝って

泣いてるAを見たら

もう俺がなにに怒ってるのかわかんなくなって

気がついたら仲直りしてた。