TOP4に溺れていく。

嘘つき(uszw) ページ12

『へ???』
間抜けな声が出た。無理も無い。告白されたのだ。状況が飲み込めない。

｢俺、本気なんですよ？俺今酔っ払っててあんまことの重大さわかってないみたいになってますけど、本気で、Aさんのこと好きです。｣

『え…』

身体中を血液が駆け回る。暑い暑い暑い。

｢照れてる顔も可愛いですね…。すみません、こんな状況でこんなこと…忘れてくださいwただの酔っ払いの戯言ですw｣

『う、嬉しいです。』

思わず出た言葉。
自分の行動にびっくりし、慌ててしまい、起き上がってしまった。敷布団の上に座り込んでいる状態だ。

牛沢さんも、ゆっくり起き上がる。

｢本気ですか？｣

ああ、この人は本気なんだ。酔っ払ってても、嘘を言う人じゃない。私に対する熱意が目線から汲み取れる。

『ほ、本気です。だって…』

もう、言うしかない。

−−−『私も、牛沢さんが好きだから。』

そんなことを言った途端に押し倒されてしまった。

｢Aさん、それはまずいですって…反則ですよ…｣
手を抑えられて動けない。
嫌じゃない自分がいる。
『う、牛沢さ、、!!』
｢手を出さないって約束したのに…。俺を嘘つきにさせないでください。｣
『牛沢さん…』

｢今回はこれくらいにしときます。次はもう知りませんよ…。｣
そう言い、彼は私の唇に唇を落とした。

｢部屋に居座ってる身で何言ってるんですかね俺…、あーあ、嘘つきになっちゃった。｣

彼はニヤリと笑い、私の頭を撫でた。

｢迷惑かけました、寝ましょう。｣

『…はい…』

あまりの喜びと驚きで全く眠れなかったのは牛沢さんにもバレバレだったはずだ。

だって彼は私の布団の中で寝たんですから。
心臓の音はそれはもうバレバレだったでしょう。

お互いに。

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