逆転ヒロイン＿Kuruma_T ページ10
東京23期×大阪35期(you)
Kuruma side
krm→「」
you→『』
*****
月に数回、関西の劇場での出番をもらう。
今日はたまたま東京でもお世話になっている先輩と出番が重なり、せっかくなので一緒に新幹線で向かっている。
「辻さ〜ん、そろそろ着きますよ」
「…おん、ありがと」
名古屋あたりまでは楽しそうに喋っていたけれど、そのあと熟睡し始めた先輩を起こす。
辻さんは降りる身支度をしながら、そういやさ、と切り出した。
「今日、大阪のおもろい後輩紹介するわ」
「…おもろい後輩ですか？」
「うん、まぁくるまにとっては先輩か。大阪の35期やから」
「そうですね」
「Aって知ってる？今ひとりでやってるんやけど」
「あぁー…ちょっと前まで漫才してました？」
「そうそう、最近解散して」
彼女のことは、ほとんど知らなかった。
名前は聞いた事があるし、最近ピンになったこともギリギリ知っていたけれど、それ以外は何も知らない。もちろん会ったことも、話したこともなかった。
でもわざわざ辻さんが紹介してくれると言うのなら、まぁ挨拶くらいはしてもいいか、きっと辻さんが可愛がっているくらいだから良い人なんだろうし…。
と、思っていた自分が馬鹿だったと、僕はこのあと痛感することになる。
大阪の劇場の楽屋で、ソファに座りコーヒーを飲んでいた彼女に、辻さんが話しかけた。
「A」
『はい、あぁ辻さん、お久しぶりっす』
「A、見てほら、M-1王者やで」
「はじめまして、令和ロマンの�眸耄匹�るまです」
彼女は僕のことを一瞥すると、首だけで会釈した。
『…こんちは』
「あっ…こ、こんにちは」
「じゃ俺、キャツミと飯行ってくるわ」
辻さんはそう言うと、仲良くな、と僕の肩を叩いて去っていった。なんて無責任な人なんだろう。
どうしたらいいのか分からない僕は、とりあえず彼女から少し間隔をあけた場所に腰掛けた。
「…あの」
『なに？』
「あれですよね、Aさんって最近ピンになって…」
『ググッたら出てくるで、わざわざ訊かんでも』
感じわっる。本当に辻さんに可愛がられているのか？
「えーっと…M-1って観てくれてました？」
『あのさ』
「はい」
『辻さんに何言われたんか知らんけど、無理して話しかけなくてええで』
彼女は、はぁ、と大きくため息をつくと立ち上がり、そのまま楽屋から出ていってしまった。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
