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「……へえ。阪本に、彼女、ね」
「でも俺は知ってんねん、阪本はずっと…ずっとAのことが好きで…今の彼女もな、なんていうか…やけくそみたいになってるだけやと思うねん」
「……ほぉ…」
「俺は、阪本には絶対Aがええと思ってる。Aと一緒になってほしいねん。今のアイツはなんかずーっとコソコソしてて…Aと付き合えたら、もっと幸せそうな姿を、見られると思う」
「あぁ………」
「もちろん無理にとは言わない！Aの気持ちもあるからな？でも…心の片隅に、阪本のこと、置いといてくれへんか。きっとこれからでも間に合うから」
中谷はそう言うと、流れ作業のようにポテトフライを口に放り込んだ。
なんていうか、本当に、思いやりのあるやつだよなと思う。
それと、勘が鋭いんだか、鈍いんだか、よう分からんな、とも思う。
中谷が気にしてくれている阪本の彼女は、今目の前に座っているのに。
その場はなんとか、のらりくらりとかわして乗り越えた。
この話を彼にしたかったけれど、その日からお互いに忙しく、そもそも会えない日々が続いた。
1週間ぶりに会えたのは、奇しくも見取り図さん主催のライブだった。マユリカと私はゲストで呼んでもらい、そのまま打ち上げにも参加させてもらった。
店に到着すると彼とアイコンタクトをして、斜め向かいの席に座った。隣や正面だとぎこちなさがバレてしまいそうだから、いつもそうしている。
みんなで楽しくお酒を飲み、打ち上げも終盤に差し掛かってきたところで隣に座るリリーさんが、そういえば、と私の肩を叩いた。
「Aは、最近恋してるん？」
「……いや、してないですよ」
「ふぅん。勿体ないな、こんな可愛いのに」
「…どうも」
リリーさんは昔からこういう人だ。あしらい方にも慣れている。
「１回俺とふたりで出かけてみる？」
「酔っ払ってますね、リリーさん。水いります？」
「いや、結構本気やけど」
はいはい、と受け流そうとした私を遮って、だめですよ、という声が割って入ってきた。
それは彼……ではなく、中谷だった。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
