＿ ページ42
「…どしたん、A」
「えーっと、あのー…今日、いい天気ですね！」
「めちゃくちゃ曇ってるけど」
「あれ、そうだっけ…あっ浦井さん今日の私服おしゃれですね、それと、」
『俺は！！！！！』
背後から聞こえた大声に、思わず身体がビクッと動く。彼の声だと分かるまでに、数秒かかった。
何事かと振り返ると、彼はまっすぐ私を見つめていた。
え？私に話しかけてるの？
『俺は！！！未だに小学生男子みたいに、好きな子に、好きやから、冷たくしてしまうことがある！！』
「え、平井さん？」
周りの芸人たちがザワザワと集まってくる。
当の私は、開いた口が塞がらない。
『でも、本当は！！Aのことが大好きで！初めて会って、自己紹介された時に、ほんまに…天使が舞い降りてきたって思ったくらいに、ひとめぼれしました！！』
「ちょっ、平井さん、１回ストップ、」
『うらっ…浦井の気持ちも、分かるけど！Aが優しい浦井を選ぶ気持ちも、分かるけど！でも俺のほうが、ずっとずっと前から…』
「え？浦井さん？」
「いやごめん…なんか余計めんどくさいことに…」
「とっ、とにかく、平井さん、こっち」
状況が理解できないまま、ここで続きを話すわけにはいかないと判断した私は彼の袖を引っ張って楽屋を出た。
幸い、誰もいない小さな会議室のような部屋があったのでそこに逃げ込んだ。楽屋では芸人たちが騒いでいるけれど、もうそっちは浦井さんに任せよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
