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きんさんとkentoさんが、じっと私の顔を見つめて、ハッと目を見開いた。
やっぱり、そうだ。
「……お久しぶりです、Aです」
「あっ！！？Aさん！！？」
「うわっ！雰囲気変わってるし暗いから気づかんかった、ごめんなさい！昔阪本に紹介してもらいましたよね…！」
「はい、私もなかなか言い出せなくてごめんなさい」
「じゃ、じゃあ僕ら、ここで失礼します！」
「そやな！阪本、健闘を祈る！」
そう言うときんさんとkentoさんはそそくさと去っていってしまった。
彼は私に背を向けて、頭を抱えたまま大きなため息をついている。
「……匠伍」
『……なに』
「5年も経ったら当たり前に彼女おったことあるんやなかったっけ」
『うるさい、あーもう、ほんま最悪やアイツら』
「…ちなみにやけど、私も嘘ついた」
『えっ？』
「私も彼氏、できたことない、匠伍と別れてから」
『なっ…なんやねん！！見栄張ってたんか！』
「あんたにだけは言われたない」
あはは、と笑いあって、あほやな私ら、と呆れる。ふと彼の顔を見ると、真剣な表情に変わっていた。
「…どうする？１回ハグしとく？」
『いや、今日はしない』
「そうなん」
『なんか、消えてしまいそうで怖い、やっと戻ってきそうな俺の幸せが、そんな欲張ったら消えてしまいそうや』
「……うん、なんか、ちょっと分かる気がする」
『でも手は繋ぐ』
そう言った彼は私の左手を繋ぐと、早足で歩き始めた。歩幅合わせてくれないんかい、と思ったけれど、照れてるんだなと思うと愛おしく感じた。
やっとたどり着いた幸せが、どこにもいかないように。繋いだ手は、大切に大切に握りしめて、もう絶対に離さないと誓った夜。
*****
「なぁ、お前すぐ気づいてたやろ、Aさんやって」
「うん。きんちゃんもでしょ？」
「まぁな、そりゃ気づくわ。Aさんとなんで会えたんやろ、阪本誘ったんかな」
「いや〜あいつのことだから偶然バッタリ会ったとかじゃないかな〜」
「で、どうせ素直になれてないやろうから俺らがアシストしてあげた、ってことやんなぁ」
「そうそう。ナイスアシストすぎる、さすがに」
「…………あっ、阪本からLINEきた。"マジありがとう、A可愛すぎ、帰り手繋いだ"、やって」
「中学生かよ」
*
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
