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『…まぁAが4月から東京来るんやったら今決めなくてもええか』
「確かにな。先走りすぎはよくないわ、何事も」
『先走って勘違いして振る奴もおるしな』
「ほんまそれ」
『…じゃあとりあえず、俺たちの新しいスタートに、乾杯』
「絶妙にダサいわ」
ふたりで声を押し殺して笑いながら、もうほとんど空のグラスをカン、と合わせた。
未だに5年前の彼の勘違いには少し腹が立つけれど、まさか今日ここまで話が進展するとは思ってもいなかった。
私がずっと戻りたかったあの頃に、もしかしたら、戻ることができるのかもしれない。
そのあとはお互いの近況をダラダラと報告しあって、店を出た。彼が駅まで送ってくれるというので、並んで歩く。
レディーファーストなんて程遠い彼だけど、並んで歩く時は自然と歩幅を合わせてくれる。そこが変わっていなかったことが、嬉しかった。
正面から歩いてきた男性の2人組が、あれ、と立ち止まった。街灯の明かりを頼りに目を凝らす。会ったことがある人達のような気がした。
隣の彼を見ると、顔をしかめていた。
「阪本やん！」
「え、女の人と歩いてる」
『…なんでこんなタイミングで鉢合わせんねん、散ってくれ』
「こんばんは！阪本の友人の、きんといいます」
「こんばんは、kento fukayaです」
『勝手に自己紹介すんな』
「あっ、こんばんは…あの、」
きんさんとkentoさんは顔を見合わせると、少しだけニヤッと笑った。
「いやぁ、良かったです阪本にもそういう人がおってくれて。なぁ？」
「うんうん。こいつね、5年も前に別れた彼女のことずーーーっと引きずってて」
「………え？」
『喋んな！もうええて、お前ら！！』
「自分から振ったくせに死ぬほど後悔して、会いたい会いたいってずーっと言ってて」
「そのせいで新しい彼女も作る気ないとか言うて、告白されても断り続けてなぁ」
「だから安心しました、お姉さんみたいなお綺麗な方とご飯行けるくらいには前進できてるみたいで」
『あのさぁ！お前ら、よく見ろよ！！！』
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (11時間前) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
