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その日から2週間後の大阪。
公演終わりに楽屋で帰り支度をする君に、声を掛けた。
「A、今日久しぶりに2人でメシ行く？」
『あー…ごめん、今日先輩に誘ってもらってて』
「そっか」
芸人として、先輩との繋がりは大切にしたほうがいい。ここで自分を優先させろと言うほど、僕は我儘ではない。
『…皓平くん、明日は？』
「明日も大阪やし、最終の新幹線間に合わへんから明日も泊まるよ」
『私明日はお休みやから…皓平くんのお仕事終わったら、ご飯いこ』
「もちろん」
ありがと、と微笑んで鞄を背負って劇場をあとにした君は、少し様子がおかしい感じがした。
元気がないような気がする。
大丈夫だろうか。なにかあった…？
まぁでも明日会えるしええか、またここで追いかけたらウザがられるな、と自分に言い聞かせて、他の後輩芸人に声を掛けた。
翌朝、眠たい目を擦って劇場入りした。
1ステめを終えて、次の公演のネタを相方と軽く合わていると、そういえば、と相方が切り出した。
「僕昨日、久しぶりにAとメシ行ったんすけど」
「ハァ！？お前やったん！？…ていうか気安くAって呼ぶなや」
「気安くって…僕も一応可愛がってる後輩ですし」
なるほど、と思った。
昨日君が僕に"先輩"としか言わなかった理由。
ケツやと言われたら、そんなん行かんでええから俺と行こ、と僕が言うのを分かっていたからか。
「で、Aがどうしたん」
「なんか、最近急に大人っぽくなりましたよね」
「…そうか？」
「あと今、単独の準備で忙しいらしくて」
「…へえ」
「あと今度初めて、全国ネットのテレビ出るらしくて」
「…へえ」
僕が知らないことを、相方が知っている。
ただそれだけのことで、無性に腹が立ってくる。なんなんだろう、この感情は。
「あー……あと…」
「なんやねん」
「……泣いてました、A」
「……えっ？」
「今日休みで、昼間は家におる、って言うてましたけど」
「お前っ…なんでもっと早く……」
上着を羽織って、ダッシュで劇場を飛び出す。
相方が、次の出番までには帰ってきてくださいねぇ、と叫んでいたけど無視をした。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
