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君が、芸人になる、と言い出した時は必死に止めた。
苦労も理不尽さも、誰よりも知っている。
明日暮らしていくためのお金に困ったこともある。
君にそんなしんどい思いは、絶対にさせたくなかった。
すると君は3年間、アルバイトを3つ掛け持ちして貯金に励んだ。
通帳の残高を僕に叩きつけて、これならすぐに売れなくても生活には困らないやろ、と胸を張った。
まぁすぐ売れたるけどな、と悪戯っぽくも笑った。
君の熱意に負けて、なにかあったら絶対に相談することを条件に、僕は頷いた。
NSC在学中に出会った女性の相方とコンビを組んだ君は、正統派のしゃべくり漫才であっという間に劇場所属を果たした。
注目の若手として関西の番組にも時々呼ばれていて、NSCを卒業した時にはまだ1つ残していたアルバイトも、もう辞めている。
もちろん悩んだり壁にぶつかったりしたりすることもあるようだけど、何よりも君が毎日楽しそうだから…僕は君を応援することに、決めたのだ。
でもやっぱり、心配なもんは心配で。
昨年僕が東京に引っ越してからは、すぐに駆けつけられないからこそ、余計心配で。
だから会えた時には、こんなふうにお節介を焼いて、君に疎ましがられている。
「次の大阪は、また2週間後やから」
『はいはい』
「なんかあったら…」
『すぐ連絡！わかったて！』
大きな声で咎められて、さすがの僕も少し反省して、じゃあまたな、と君から離れようとする。
そんな僕の背中に、皓平くん、と君が呼びかけた。
『お酒ばっか飲んでないで、ちゃんと栄養のあるご飯食べてる？』
「…うん、食べてるよ」
『皓平くんが体調崩したら、私のこと助けに来てくれる人おらんやろ。また2週間後まで、元気でいてな』
いつからだろう。君は僕の食生活や健康を気にかけてくれるようになった。
君から心配されることは、僕にとって新鮮だった。
いつからだろう。君が僕に笑いかけてくれる度に、何故か胸が、きゅっと疼くようになったのは。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
